古典作品を斬新な手腕で甦らせてきた英国バレエ界の鬼才、マシュー・ボーンが「くるみ割り人形」、「白鳥の湖」を経て、チャイコフスキーの三大バレエの最後に完成させた「眠れる森の美女」は、「マシュー・ボーンの最高傑作」と絶賛を博した極上のゴシック・ロマンス。2012年の初公演から10周年を記念して、2023年1月にロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場でライブ撮影された舞台が日本のスクリーンに早くも到着した!
物語はチャイコフスキーによるオリジナル版が公開された1890年から幕を開け、妖精とヴァンパイアが織りなす不可思議な世界へ誘われると、そこには善と悪が混在する時代を超えた壮大な世界が繰り広げられる。闇の妖精カラボスの呪いにかけられ100年の眠りについたオーロラ姫の時を超えた不滅の愛の物語が、エドワード朝後期から現代へと、ダンススタイルとともに歴史経過をたどりながら、イマジネーションあふれる新たな傑作として生まれ変わった。
1890年、子宝に恵まれない不幸な国王と王妃は、闇の妖精カラボスの力を借りてオーロラ姫を授かった。しかし、国王夫妻が妖精への感謝の気持ちを忘れたがために、カラボスはオーロラ姫に恐ろしい呪いをかけた末に王国を追放される。
時は流れ、やがて美しく成長したオーロラ姫は森番の青年レオと密かに愛を育んでいたが、母カラボスの復讐を誓った息子カラドックが現れ、再び呪いによって長い眠りについてしまう。
そして100年の歳月が流れた現代、遂にオーロラ姫が眠りから目覚める時が近づいていた…。
『マシュー・ボーン IN CINEMA/眠れる森の美女』(イギリス/2023年/105分)
演出・振付:マシュー・ボーン
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
出演:アシュリー・ショー、アンドリュー・モナハン、パリス・フィッツパトリック、ベン・ブラウン、ダニー・ルーベンス、ステファニー・ビラーズ、デイジー・メイ・キャンプ、ケイラ・コリモア、伊藤 梢子、釜萢来美、ステファン・マーレイ、エンリケ・ニグボコタ、アイザク・ピーター・ボーリー、ジェイド・コーパス、ロリー・マクラウド、ベンジャミン・バーロウ・ベズリー、キャメロン・フィン
配給:ミモザフィルムズ