監督は、CMディレクターとして多数の広告賞の受賞歴を誇る鬼才、田中聡。子供に関する悲惨なニュースを見るたびに、もし、自分の子供が同じような目にあった場合、復讐という気持ちが芽生えるのだろうか、という思いから作品製作のきっかけとなった。大切な娘を理不尽に奪われた母親の、危険で究極な愛情を描く。出演は、歴史ある新劇5劇団、青年座、文学座、俳優座、演劇集団円、そしてテアトル・エコーに所属する同世代の女優7人による演劇ユニット「On7(オンナナ)」のメンバー、安藤瞳、保亜美、渋谷はるか、小暮智美、吉田久美、尾身美詞、そして宮山知衣。彼女たちの、映画終盤の狂気に満ちた迫真の演技に注目。
安川良子の娘の安川裕美(小学五年生)は天然パーマなのでクラスメイトからいじめられていた。床屋を経営する良子は忙しく、娘が髪の毛のことでいじめられているのを知りながらも何もしてやれなかった。
そんな折、突然、娘の裕美が崖からの転落事故で亡くなってしまう。娘がいじめられているのを知っていた良子は、その事故を疑い、いじめが原因で亡くなったと訴えるが誰からも聞き入れられることはなかった。しかし、あるきっかけから、良子は娘の死の驚愕の真相を知ってしまう。
『うまれる』(2021年/日本/33分/DCP/カラー/16:9/5.1ch/R15+)
脚本・監督:田中聡
出演:安藤瞳、保亜美、渋谷はるか、小暮智美、吉田久美、尾身美詞、宮山知衣、安山夢子、田中千空、望月美友蘭、御守このか、上野璃子、洞澪、鈴木琉月、前原幸來、羽子田洋子、中島愛子、山中志歩
協力:テアトルアカデミー、青年座、文学座、俳優座、演劇集団円、テアトル・エコー放送映画部
企画・製作:On7
配給:ニチホランド