日時
上映中 ~9月8日(木)※上映終了
料金
【特別料金】一般¥1,600/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900
上映中 ~9月8日(木)※上映終了
【特別料金】一般¥1,600/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900
8年前から続くロシアによるウクライナ侵攻。
2015年からドネツク側、ウクライナ側の生の声を記録した
写真家が、この戦争の根深さを浮彫りにする。
ロシアとヨーロッパに挟まれるその立地から、親ロシア派と親欧米派に分かれて対立してきたウクライナ。そんなウクライナの欧州連合加盟やNATO加盟を警戒し、ロシアのプーチン大統領は圧力をかけてきた。ことの発端は2013年9月、当時のヤヌコーヴィチ大統領が欧州連合との連合契約に署名しなかったことに遡る。これを受け、親欧米派の野党や大統領の汚職を批判する市民による大規模な反政府デモが勃発。翌年、ヤヌコーヴィチ大統領は国外へ逃走し、ロシアによりクリミア半島が併合される。さらにルハーンシク州とドネツク州では、親ロシア分離派が分離共和国を宣言。両共和国を反政府武装勢力とみなしたウクライナとの紛争状態に陥った。その渦中にいた国民に何が起きたのか。この状況をどう捉えてきたのか。生活はどう変わったのか。
2010年より旧ソ連の国々を取材してきたスロバキア人写真家ユライ・ムラヴェツが2015年にウクライナ入りし、ドネツク側とウクライナ側の両方の生の声を記録。ドネツク側では、戦場に参加した鉱夫と参加しなかった鉱夫、ウクライナ兵にスパイと間違えられ拘束された人、「プーチンに助けてほしい」と言う女性、ウクライナ側では、大佐、手榴弾で手足を失った退役軍人、老女、子供、ホームレスなど幅広い人の証言を網羅。当時の記憶を辿ることで、ウクライナで起こっている紛争の本質が見えてくる、今見るべき貴重なドキュメンタリー。
平等に話を聞くことで見えてくる、繰り返される戦争の理由。
2013年にウクライナで起こった大衆デモ、ユーロマイダンによって、親ロシア派のヤヌコーヴィチ大統領は追放され、親欧米派の政権が樹立された。しかし、ウクライナ東部のドネツク州とルハーンシク州では、ロシアを後ろ盾とする分離主義勢力とウクライナ政府の武力衝突に発展。分離主義勢力によって14年4月にドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の独立が宣言される。
15年4月、スロバキアの写真家ユライ・ムラヴェツは、ユーロマイダンの中心地だったウクライナ・キーフを出発、分離主義勢力が支配する東部のドネツクに向かう。分離主義勢力が支配する村を取材するムラヴェツに、戦争の悲しみと平和への望みを語る住民たち。クリフリク村最後の住民となった老婆は「プーチンに助けてほしい」と訴える。16年2月、ドネツク人民共和国情報省によって入国禁止ジャーナリストとして登録され、入国できなくなったムラヴェツは、今後はウクライナ支配下の村やウクライナ-ドネツク紛争の最前線マリウポリでウクライナ側の人々を取材を開始する。
ドネツク側とウクライナ側の両方の住民に平等に話を聞くことで見えてくる、「繰り返される戦争の理由」とは?
『ウクライナから平和を叫ぶ〜 Peace to You All 〜』(原題:Mir Vam/2016年/スロバキア/1時間7分/カラー・モノクロ/1.85:1/ステレオ/スロバキア語・ウクライナ語・ロシア語 )
監督・脚本・撮影: ユライ・ムラヴェツ Jr.
キャスト:ユライ・ムラヴェツ Jr.、ウクライナの人々、ドネツクの人々
監修:岡部芳彦
配給:NEGA
配給協力:ポニーキャニオン