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沈黙【イングマール・ベルイマン監督特集】 Tystnaden

(c) 1963 AB SVENSK FILMINDUSTRI

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900

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スウェーデンが生んだ“20世紀最大の巨匠”

スタンリー・キューブリック、スティーブン・スピルバーグ、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー…今日の巨匠と呼ばれる映画監督たちに尊敬され、世界中から称賛される20世紀が生んだ唯一無二の映画作家イングマール・ベルイマン。ベルイマンの遺した作品にオマージュを捧げる監督は数知れず、没後15年が経った今もなお、ウェス・アンダーソンやミア・ハンセン=ラヴ、アリ・アスター、グザヴィエ・ドランなど、近年の映画作家たちに影響を与え続けています。

「愛と欲望」・「生と死」・「神と宗教の存在」といった普遍的なテーマを軸に、人間の内面に潜む「孤独」や「葛藤」をすくいあげ、人間の本質を追求し続けたベルイマン。独創的で奥深い心理描写と革新的な色彩表現は、登場人物の心の痛みが聞こえるほどに生々しく、観る者の感情を大きく揺さぶります。そして北欧特有の壮大な自然は厳しくもあたたかく、息をのむほど美しいシーンとして登場します。
しばしば難解なイメージが先行する監督ですが、私たちの感性に語りかけるベルイマンのメッセージは現代でも鮮烈な衝撃と喜びを与えてくれるでしょう。
今回、『魔術師』・『仮面/ペルソナ』・『叫びとささやき』日本最終上映にあわせ、ベルイマンの世界を象徴する特集上映を開催します。ベルイマンの至福の世界に浸る、最後の機会を、心ゆくまでどうぞご堪能ください。


言葉が全く通じない国に来てしまった翻訳家の姉と奔放な妹、そして妹のひとり息子。しかもお互い唯一の話し相手であるはずのその姉妹は、嫌いあっている。この絶望的な状況。完結編に至り、ようやく“神の沈黙”が意味するものがおぼろげに見えてくる…。静寂の中、かすかに聞こえるささやき。センセーショナルな描写が各国で物議を醸し、映画史上、最も多くの分析・批評がなされたと言われる問題作。

『沈黙』(1963年/スウェーデン/スタンダード/モノクロ/96分/原題:Tystnaden)
出演:イングリッド・チューリン、グンネル・リンドブロム、ヨンゲル・リンドストロム、ホーカン、ヤンベルイ
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
音楽:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ

【没後15年イングマール・ベルイマン監督特集】
配給:ザジフィルムズ