サンダンス映画祭で大絶賛され、本年度米国アカデミー賞でも作品賞含む主要3部門を受賞して現在日本各地でロングラン上映中の『コーダ あいのうた』。
この作品の原点となった傑作フランス映画『エール!』を1週間限定で緊急公開いたします!
ハリウッドリメイク版にも負けず劣らず、心にしみる素敵な作品ですので、ぜひ映画館で観比べてみてください!
フランスの田舎町。農家を営むベリエ家は、高校生の長女ポーラ以外、父も母も弟も聴覚障害者。農協との交渉、市場での販売などなど、ポーラは一家の通訳として忙しい。ミスコンで優勝したこともある美しい母親と、口(手話)は悪いが、熱血漢の父。そしてゲーム好きの弟。オープンで明るく、仲のいい家族だ。ある日、学校の音楽授業中、ポーラの歌声を聴いた教師トマソンはその才能を見出し、ポーラにパリの音楽学校のオーディションを受けることを進める。夢に胸をふくらませるポーラだったが、家族のことを思うと、なかなか言い出せない。自分がいなくなったら家族が困るだろうし、しかも、父親は、農村に工場を誘致しようとする村長に反対して、次回の選挙に立候補すると言い出し、その選挙活動も手伝わなければならないからだ。なんとか時間をやりくりして、家族に内緒で歌の練習と選挙活動の手伝いをこなしていたが、やはり無理は長く続かず家族にバレてしまう。
ポーラの歌声を聴くことができない家族は、彼女の才能を信じることもできず、もちろん大反対。夢をあきらめる決意をするポーラだったが、その歌声が、耳の聴こえない家族に届く出来事が起こる。
『エール!』(製作国:フランス/105分)
監督:エリック・ラルティゴ(『プレイヤー』)
出演:ルアンヌ・エメラ(新人)、カリン・ヴィアール(『しあわせの雨傘』)、フランソワ・ダミアン(『タンゴ・リブレ 君を想う』)、エリック・エルモスニーノ(『ゲンスブールと女たち』)
配給・提供:クロックワークス、アルバトロス・フィルム
2014年12月17日 フランス公開(マーズピクチャーズ配給)