1976年、低迷していた日本映画界に突如彗星のごとく現れ、「読んでから見るか、見てから読むか。」をコピーとした出版界との連動や当時は画期的だったテレビを使った宣伝など、大規模なメディアミックス展開を行ない、絶えず時代をリードし続けている角川映画―
その誕生から45年を記念し、角川映画第1弾として巨匠・市川崑監督がメガホンを撮った『犬神家の一族』の4Kデジタル修復版をはじめ、深作欣二、大林宣彦などベテランから、当時はまだ新人監督だった相米慎二や森田芳光など・・・現在の日本映画界に影響を与えた一流のクリエーターたちが作り上げた作品をラインナップした「角川映画祭」を開催致します。常識にとらわれずただただ観客を楽しませるためエンターテイメントに徹しパワーあふれる傑作を送り出した伝説の「角川映画」をスクリーンにてご堪能頂けますと幸いです。
【全体スケジュール】
『晴れ、ときどき殺人』(1984年/カラー/98分/ビスタ)
角川映画第3のマドンナを迎えて描く、異色のミステリーコメディ
会社社長の母が急逝し、天涯孤独になった女子大生がコールガール殺しの真犯人を見つけるべく奔走するが、犯人は身近な人間というヒントのみ…。赤川次郎の同名小説を明るいタッチで描いた青春ミステリー。
監督:井筒和幸
原作:赤川次郎
脚本:丸山昇一
撮影:浜田毅
美術:徳田博
音楽:宇崎竜童
主題歌:渡辺典子「晴れ、ときどき殺人(キル・ミー)」
出演:渡辺典子、太川陽介、松任谷正隆、浅香光代