1976年、低迷していた日本映画界に突如彗星のごとく現れ、「読んでから見るか、見てから読むか。」をコピーとした出版界との連動や当時は画期的だったテレビを使った宣伝など、大規模なメディアミックス展開を行ない、絶えず時代をリードし続けている角川映画―
その誕生から45年を記念し、角川映画第1弾として巨匠・市川崑監督がメガホンを撮った『犬神家の一族』の4Kデジタル修復版をはじめ、深作欣二、大林宣彦などベテランから、当時はまだ新人監督だった相米慎二や森田芳光など・・・現在の日本映画界に影響を与えた一流のクリエーターたちが作り上げた作品をラインナップした「角川映画祭」を開催致します。常識にとらわれずただただ観客を楽しませるためエンターテイメントに徹しパワーあふれる傑作を送り出した伝説の「角川映画」をスクリーンにてご堪能頂けますと幸いです。
【全体スケジュール】
『汚れた英雄』(1982年/カラー/112分/ビスタ)
スピードレーサーの光と影―華麗で異色のロードレースムービー
バイクレーサー・北野は恵まれた容姿を武器に莫大なレース費用を得ていたが…。草刈正雄の匂い立つような色気、迫力満点のレースシーンなども見所。徹底的にセリフを絞り込んだ斬新な映像も当時話題に。
監督:角川春樹
原作:大藪春彦
脚本:丸山昇一
撮影:仙元誠三
美術:今村力
音楽監督:甲斐正人
主題歌:ローズマリー・バトラー「汚れた英雄」ほか
出演:草刈正雄、レベッカ・ホールデン、木の実ナナ、浅野温子、勝野洋