1976年、低迷していた日本映画界に突如彗星のごとく現れ、「読んでから見るか、見てから読むか。」をコピーとした出版界との連動や当時は画期的だったテレビを使った宣伝など、大規模なメディアミックス展開を行ない、絶えず時代をリードし続けている角川映画―
その誕生から45年を記念し、角川映画第1弾として巨匠・市川崑監督がメガホンを撮った『犬神家の一族』の4Kデジタル修復版をはじめ、深作欣二、大林宣彦などベテランから、当時はまだ新人監督だった相米慎二や森田芳光など・・・現在の日本映画界に影響を与えた一流のクリエーターたちが作り上げた作品をラインナップした「角川映画祭」を開催致します。常識にとらわれずただただ観客を楽しませるためエンターテイメントに徹しパワーあふれる傑作を送り出した伝説の「角川映画」をスクリーンにてご堪能頂けますと幸いです。
『野獣死すべし』(1980年/カラー/118分/ビスタ)
松田優作が俳優として飛躍したハードボイルド・アクション
一大センセーションを巻き起こした大藪春彦の処女作を映画化。ベトナム戦争を体験した男が銀行を襲撃、殺人を重ねていく。松田優作は奥歯を抜き、8キロの減量をして難役に挑み役者として新境地を開いた。
監督:村川透
原作:大藪春彦
脚本:丸山昇一
撮影:仙元誠三
美術:今村力
音楽:たかしまあきひこ
出演:松田優作、小林麻美、室田日出男、鹿賀丈史