日時
上映中~1月4日(水)※休映日あり
料金
一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900
上映中~1月4日(水)※休映日あり
一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900
須賀川が抜群の行動力と分析力でガザ、ウクライナ、アフガニスタン、戦地を徹底的に歩き、人々を見つめ、浮かび上がらせる戦地のリアルは、私たちに「対岸の火事ではない」戦争の残酷な現実を突きつける。
激動と混沌の時代に生きる私たちが今観るべきドキュメンタリー映画が誕生する。
テレビの枠に収まらない“新時代ジャーナリスト”の八面六臂
遠くはウクライナから、近くは北朝鮮、台湾海峡をめぐる緊張まで、多くの人が戦争の危機を実感した激動と混沌の2022年。本作は、世界の紛争地を飛び回ってきた日本人記者の視点から“戦場の今”を映し出す。
『戦場記者』は2022年3月に開催したTBSドキュメンタリー映画祭で上映された『戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実』を基に、更なる取材を重ね、様々な地域から発信した戦場レポートを追加している。
監督は、TBSテレビに在籍し、現在ロンドンを拠点に、世界中を飛び回る特派員・須賀川拓。中東支局長というポジションながら、中東はもとより、ヨーロッパ、アフリカ、アジアと地球の約1/3という驚異的な広さのエリアをカバーしている。
「戦争に白黒はない」と、常に反対側からの視線も忘れない須賀川。彼は時間の制限ゆえに戦争の現実をごく一部しか報じられないテレビ報道の枠を超え、YouTubeやSNSも駆使して戦地の肌感覚とニュースの向こうに広がる光景や真実を危険エリアから撮影クルーと共に日本の視聴者に届けてくる。スピード感溢れる怒涛のレポート、ホンモノの紛争地のヒリヒリした緊張感を伝える語り、筋書きのない意外性に満ちたYouTube配信は、従来のニュースファンだけでなく若い視聴層も取り込み、平均30万再生以上の人気コンテンツとなっている。彼のチャレンジはテレビ・ジャーナリズムの新しいカタチと言えよう。
迫りくる「リアル」。本当の戦争の被害者は誰なのか?
須賀川の紛争地レポートの特徴は、住民の声に耳を傾け、徹底的に現場を歩くことで、戦争の残酷な現実を克明に伝える表現力と分析力にある。そして彼が一貫して批判するのが「戦争犯罪」だ。パレスチナではイスラエルによって閉ざされた街・ガザに入り、200万人を超える市民がイスラエルの空爆にさらされる中で生活する様子や、ガザ側からのロケット弾の脅威にさらされるイスラエルの異常な事態をレポート。双方で、市民を平気で巻き込む無差別攻撃の責任者にその非人道性を問いただした。アフガニスタンでは、深刻化する女性人権問題の現実をタリバンに突きつけ、中でも最も貧しい州のひとつと言われているバーミヤンでは、破壊された世界遺産のそばの洞窟で暮らす家族の取材を通じて人道危機目前とも言われる貧困問題をクローズアップした。
戦争が続くウクライナでは、クラスター爆弾が降り注ぐ南部の町ミコライウの住民や、ロシア軍の占拠で放射能汚染のリスクが激増したチョルノービリ原発の職員に現地取材、ロシアのプーチン大統領が「ネオナチからの解放作戦」と主張する“軍事作戦”が、紛れもない侵略・破壊行為であることを示す。本作は、普段我々が触れる国際ニュースだけでは知りえない、圧倒的なリアル、真実を映し出す。また、普段テレビや動画では見られない“平時”の須賀川に、権威ある「ボーン・上田記念国際記者賞」も受賞したスター記者の葛藤や、戦地に足を運び続ける思いも語らせる。彼は異国の地で何を感じ、何を考え、何を我々に伝えようとしているのか?我々が住む日本から遠く離れた現場で悪戦苦闘するひとりの日本人の瞳に映るものとは―。
『戦場記者』(2022年/日本/101分/5.1ch/16:9)
監督:須賀川拓
撮影:寺島尚彦、宮田雄斗、渡辺琢也、市川正峻
協力ディレクター:小松原茂幸
編集:牧之瀬勇人、泉妻康周
プロデューサー:津村有紀
TBS DOCS事務局:富岡裕一
協力プロデューサー:石山成人、塩沢葉子
製作:TBSテレビ
配給:KADOKAWA
宣伝:KICCORIT