元医大生キャシーの怒りはまさに限界突破
これは予想を鮮やかに裏切る、復讐エンターテイメント!
新進気鋭の才能を、キャリー・マリガンやマーゴット・ロビーらが支持、
その勇敢さに祝福を!
2021年、93回を数える米・アカデミー賞®において、初めて監督賞候補に複数の女性がノミネートされ、大きな話題を呼んでいる。そのひとり、エメラルド・フェネルの長編デビュー作『プロミシング・ヤング・ウーマン』は、すでに全米脚本家組合賞でオリジナル脚本賞を受賞。大胆不敵な物語に共鳴したマーゴット・ロビーが製作に名乗りを上げ、誰にも譲りたくなかったという主人公役をキャリー・マリガンが快諾。ウーマンパワーが実を結び、ハリウッドの歴史をも揺るがす、記念すべき作品がここに誕生した。
ジェンダーバイアスへの怒りを放ちながらも、
ロマンティック&スリリングに仕立てられたジャンルレスな話題作!
タイトルの通り、“前途有望な若い女性(プロミシング・ヤング・ウーマン)”だったキャシーに起きた悲しい事件をきっかけに、スリリングな復讐劇とスウィートなラブストーリーとが並行して描かれる本作は、多くの観客の共感を獲得しつつ、激しい論争を巻き起こしている。その理由は、女VS男という対立構造の中でどちらかを断罪して終わるのではなく、社会に蔓延るジェンダーバイアスを浮き彫りにしているから。彼女の落とし前の矛先は“ナイスガイ”だけに留まらず、“同調圧力オンナ&女だからとわきまえる女”へも向けられ、痛烈に批判する。好きか嫌いかを超えたその先に、私たちが何を見出すのか、まずは本作を目撃してほしい。明るい未来が約束された、これからを創り出す、すべてのひとたちに。
【STORY】
「私にどうしろと言うの?告発のたびに“前途有望な青年”の人生を台無しにしろと?」
「あなたは正しい。疑わしきは罰せず——でも被害者が愛する人なら?」
30歳を目前にしたキャシー(キャリー・マリガン)は、ある事件によって医大を中退し、今やカフェの店員として平凡な毎日を送っている。その一方、夜ごとバーで泥酔したフリをして、お持ち帰りオトコたちに裁きを下していた。ある日、大学時代のクラスメートで現在は小児科医となったライアン(ボー・バーナム)がカフェを訪れる。この偶然の再会こそが、キャシーに恋ごころを目覚めさせ、同時に地獄のような悪夢へと連れ戻すことになる……
『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020年/アメリカ/英語/113分/シネスコ/ドルビーデジタル/原題:PROMISING YOUNG WOMAN/PG12)
監督・脚本:エメラルド・フェネル「キリング・イブ/Killing Eve (エゲゼクティブ・プロデューサー)」
出演:キャリー・マリガン、ボー・バーナム、アリソン・ブリー 他
編集:フレデリック・トラヴァル
日本語字幕:松浦美奈
配給:パルコ