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【見逃した映画特集2021 in KYOTO】DAU. ナターシャ DAU. Natasha

12月31日(金)【1日限定上映】※上映終了

©PHENOMEN FILMS

日時

12月31日(金)【1日限定上映】※上映終了

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(18歳)¥1,000/UPLINK京都会員¥1,100/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)¥900/半券割(『DAU. ナターシャ』か『DAU. 退行』)¥1,600

詳細 DETAIL

第70回ベルリン映画祭 銀熊賞(芸術貢献賞)受賞

「ソ連全体主義」を現代に蘇らせる——
前代未聞の手法で人間の本質に迫る、狂気のプロジェクト!

オーディション人数約40万人、衣装4万着、欧州最大1万2千平米のセット、主要キャスト400人、エキストラ1万人、制作年数15年・・・。
前代未聞のスケールで描き出す、人間の悪と愛に関する研究。

第70回ベルリン映画祭において、あまりにも衝撃的なバイオレンスとエロス描写が物議を醸し賛否の嵐となったが、異次元レベルの構想と高い芸術性が評価され銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞した『DAU. ナターシャ』。ロシアの奇才イリヤ・フルジャノフスキーは処女作『4』が各国の映画祭で絶賛されると、いまや忘れられつつある「ソヴィエト連邦」の記憶を呼び起こすために、「ソ連全体主義」の社会を完全に再現するという前代未聞のプロジェクトに着手した。

撮影は徹底的にこだわって行われ、キャストたちは当時のままに再建されたスターリン体制下の秘密研究都市で約2年間にわたり実際に生活し、カメラは至るところで彼らを撮影した。さらに本作には本物のノーベル賞受賞者、元ネオナチリーダーや元KGB職員なども参加。町の中ではソ連時代の通貨が使用され、出演者もスタッフも当時の衣装や食事で生活。毎日当時の日付の新聞が届けられるという徹底ぶりで、出演者たちは次第に演じる役柄になりきり、演技を越えて実際に愛し合い、憎しみ合ったという。

『DAU. ナターシャ』は700時間もの膨大なフッテージから創出された映画化第一弾であり、その都市の物理工学研究所に併設された食堂で働くウェイトレス、ナターシャが主人公となる。本作でスカウトされた新人ナターリヤ・べレジナヤ演じるナターシャの目を通し、観客は独裁の圧制のもとで逞しく生きる人々と、美しくも猥雑なソ連の秘密研究都市を体感していくことになる。この壮大な実験の果てに待ち受けるのは――?

【STORY】

ソ連の某地にある秘密研究所。その施設では多くの科学者たちが軍事的な研究を続けていた。
施設に併設された食堂で働くウェイトレスのナターシャはある日、研究所に滞在していたフランス人科学者と肉体関係を結ぶ。言葉も通じないが、惹かれ合う2人。
しかし、そこには当局の監視の目が光っていた・・・。

『DAU. ナターシャ』(2020年/ドイツ、ウクライナ、イギリス、ロシア合作/ロシア語/139分/ビスタ/カラー/5.1ch/原題:DAU. Natasha/R18+)
監督・脚本:イリヤ・フルジャノスキー
撮影:ユルゲン・ユルゲス『ファニーゲーム』
出演:ナターリヤ・ベレジナヤ、オリガ・シカバルニャ、ウラジーミル・アジッポ
日本語字幕:岩辺いずみ
字幕監修:松下隆志
配給:トランスフォーマー