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エル プラネタ EL PLANETA

上映中~2月10日(木)※上映終了

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日時

上映中~2月10日(木)※上映終了

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900

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ミレニアル世代アーティスト、アマリア・ウルマン

今を生きる私たちの胸に突き刺さる“リアル”と“虚構”

2014年、InstagramとFacebookでミレニアル世代の“リアル”と“虚構”を鋭く描いたパフォーマンス・アート「Excellences & Perfections」で一躍脚光を浴び、時代を象徴するアーティストとなったアマリア・ウルマン。そのルックスを生かし自らを被写体として作品を次々と発表。2015年にはGucciのクリエイティヴデジタルプロジェクト#GucciGramに起用され、2016年、 Forbes 30 Under 30「世界を変える30歳未満の30人」に選出。アマリア自身のInstagram投稿が作品として高く評価さ れた結果、テート・モダンやホワイトチャペル・ギャラリーにデジタルアーカイブされるなど、今、絶対に目が離せない注目度急上昇中のアーティストだ。

2021年には映画界にも進出し、自身が監督・脚本・主演・プロデュース・衣装デザインを務め、崖っぷち母娘の虚構にまみれた暮らしを描いた『エル プラネタ』が、サンダンス国際映画祭で話題をかっさらった。その映画的センスがジャン=リュック・ ゴダール、ジム・ジャームッシュ、グレタ・ガーウィグを彷彿させる、と世界の映画人たちから高く評価された。そして同年、第78回ヴェネチア国際映画祭では新人監督審査員に異例の大抜擢を果たし、今後ますます目が離せないアマリア・ウルマンの初期衝動が詰まった初長編映画がいよいよ日本でも劇場公開される。

【STORY】

#現実は結構シビアだったりする

ロンドンでの学校生活を終えた駆け出しデザイナーのレオ(アマリア・ウルマン)は、母が暮らす生まれ故郷スペインの海辺の田舎町・ヒホンに帰ってくるが、母親(アレ・ウルマン)は破産寸前でアパートも立退を迫られているギリギリの状態だった──。母と娘はお金も仕事も住む場所まで厳しい崖っぷちに追い込まれながらも、SNS映えするスタイリッシュな暮らしを目指して、身の回りのものをネットで売ったり、ハッタリをきかせてお金を稼ぎ、なんとかその日を暮らしている。そしてある日、二人が立ち寄ったチープな雑貨店でロンドンから来たという店員(チェン・ジョウ)と出会うが…。

アマリア・ウルマン AMALIA ULMAN
監督・脚本・主演・プロデュース・衣装デザイン

1989年にブエノスアイレスに生まれ、ロサンゼルスのダウンタウンにオフィスを構える新進気鋭のアーティスト。ファッション・芸術の名門校セントラル・セント・マーチンズ(ロンドン)でファインアートを学ぶ。自分自身を主な被写体とし、“リアル”と“虚構”の境界線を曖昧にした風刺的アート作品を生み出している。パフォーマンス・アート「Excellences & Perfections」では、ブランド物に囲まれながら時に豊胸手術を受けたふりをし、時にヨガやフィットネスに通い、時に貢いでくれる男性の存在を仄めかしたりと、若い女性のさまざまな典型を取り込んだ架空の人物を演じ、その様子をInstagramで投稿。この一連のパフォーマンスは世間で賛否両論を巻き起こし、リゾームとニューミュージアム(ニューヨーク)でアーカイブ化、さらにテート・モダンとホワイト チャベル・ギャラリー(ロンドン)では展示会が行われるなど、一躍脚光を浴びた。その他にもビデオ、彫刻、インスタレーション作品に加えて、ソーシャルメディア、雑誌の写真撮影、インタビュー、セルフプロモーション、ブランドの宣伝などを架空の物語を作り上げるためのツールとして使用するなど、多分野にわたる活動を行ないながら階級の模倣や、消費主義とアイデンティティとの関係を探求し続けている。

<主な作品>
●アートパフォーマンス
「Excellences & Perfections」
●ビデオエッセイ
「Annals of Private History」(Frieze Live、2015年)
●オンラインパフォーマンス
「Privilege」(2015-2017年)
●短編映画
『Buyer Walker Rover, Aka. Then There』(2019年)
中国の烏鎮(ウージェン)ビエンナーレのためにフォン・ボイ(馮博一)に委託される。
●ビデオ作品
「Sordid Scandal」(2020年)
テート・モダンに委託される。

『エル プラネタ』(2021年/82 分/アメリカ・スペイン/英語・スペイン語/モノクロ/1:1.85/5.1ch)
監督・脚本・プロデュース・衣装デザイン:アマリア・ウルマン
出演:アマリア・ウルマン、アレ・ウルマン、チェン・ジョウ
音楽:chicken
字幕翻訳:小尾恵理
配給:シンカ
提供:シンカ、シャ・ラ・ラ・カンパニー