上映 MOVIES

SUB MENU

ションベン・ライダー【没後20年 作家主義 相米慎二】

10月22日(金)~11月4日(木)上映

© 1983 kittyfilm

日時

10月22日(金)~11月4日(木)上映

料金

【特別料金】一律¥1,500/UPLINK京都会員¥1,400/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)¥1,300

リンク

スケジュールとチケット SCHEDULE & TICKETS

詳細 DETAIL

「没後20年 作家主義 相米慎二」特集の開催を記念して、リモート舞台挨拶を実施!

■日時:10月23日(土)『台風クラブ』13:40の回上映後(約25分予定)
■リモートトークゲスト:小林淳一(A PEOPLE編集長)

▶『台風クラブ』作品詳細・オンラインチケット購入は、こちら

※敬称略
※劇場での登壇はありません
※登壇者は予告なく急遽変更となる場合がありますので、ご了承ください


80年代、90年代、2001年を駆け抜けた魂が、いま、新たなステージに

2001年9月11日、アメリカ同時多発テロが発生。その2日前、9月9日、映画監督・相米慎二が逝った。あれから20年――。

その世界的な評価は遅れていると言われていたが、2012年にナント映画祭(フランス)、エディンバラ映画祭(イギリス)、シネマテーク(パリ)、2015年にはフランクフルト映画祭(ドイツ)などで、次々とレトロスペクティブが行われた。

2005年、全州(チョンジュ)映画祭(韓国)で行われた回顧上映で衝撃が流れた。そして、2021年、アジアでの再評価の波が来る。韓国映画『はちどり』は、本国はもちろん日本でも異例のヒットを記録。数年前には、台湾のエドワード・ヤン 『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』のリバイバルが大成功を収めた。デジタルの時代、コロナ禍の時代、新たな映画の方法が求められている。アジア映画がもつ、荒々しさ、凶暴性。それを考えたとき、作家・相米慎二という名前が浮かぶ。アジアの作家や俳優、評論家がいま、相米慎二を改めて発見しようとしている。

日本でもまた、相米慎二を発見しよう。いま、日本に相米慎二のような作家は存在しているのだろうか。80年代を生きた獰猛さ。90年代を生きた繊細さ。そして、2001年(21世紀)に残したたった一本の別れの挨拶。

いま、作家・相米慎二が、ここにいる。


【STORY】

7分にわたる冒頭のワンシーン・ワンカット。貯木場での壮絶な追っかけあい。まさに相米神話ともいえる超絶演出が次々に繰り出す。『セーラー服と機関銃』で、興行的成功を収めた相米がエンジン全開でその世界観をブローアップした一作。公開時同時上映だった『うる星やつら オンリーユー』の押井守は本作を見て衝撃を受け、「勝手にやっていいんだ」と翌年、傑作『ビューティフル・ドリーマー』を作り上げたという。

相米慎二

1948年1月13日、岩手県盛岡市で生まれた。父親の転勤で6歳の時に北海道標茶町に転居し、1958年に父親を失う。その後小学校5年の時に札幌市、中学3年の時に釧路市に移る。北海道釧路江南高等学校を卒業し、中央大学文学部に進学、1972年同大を中退、長谷川和彦の口利きで契約助監督として日活撮影所に入所した。長谷川や曽根中生、寺山修司の元で主にロマンポルノの助監督を務めた。助監督時代には杉田二郎のペンネームも用いている。1976年にフリーランスとなる。

1980年、薬師丸ひろ子主演の『翔んだカップル』で映画監督としてデビューした。翌1981年、『セーラー服と機関銃』で興行的な成功を収めた。1982年6月、長谷川和彦、根岸吉太郎、黒沢清ら若手監督9人による企画・制作会社「ディレクターズ・カンパニー」(ディレカン)を設立。1983年には吉村昭原作の『魚影の群れ』を発表。1985年の『台風クラブ』は第1回東京国際映画祭(ヤングシネマ)でグランプリを受賞し、キネマ旬報「オールタイムベスト・ベスト100」日本映画編(1999年版)の55位にランクインしている。同年、斉藤由貴の映画デビュー作となった『雪の断章―情熱―』を監督した。また、同年のロマンポルノ作品『ラブホテル』は大きな反響を呼んだ。

その後、1993年の『お引越し』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。同作は第46回カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品された。翌1994年には湯本香樹実原作の『夏の庭 The Friends』を発表。湯本に原作小説を執筆するように勧めたのも相米監督であった。1998年の『あ、春』は1999年度キネマ旬報ベストテンの第1位に選出されたほか、第49回ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した。2001年、小泉今日子主演の『風花』を発表。一方で、1985年より数々のCMの演出を手がけ、また1991年と1993年には三枝成彰作曲のオペラ「千の記憶の物語」の演出を担当している。

2001年10月には舞台初演出となる「Defiled」の上演、また翌2002年には自身初の時代劇での監督作品となる浅田次郎原作の『壬生義士伝』の映画化作品のクランクインを予定していたが、2001年6月、体調不良のため病院で検査を受けて肺癌を告知され、同年8月中旬より療養生活を送り、同年9月5日に容体が急変して9月9日16時10分に神奈川県伊勢原市の病院で死去した。53歳没。同年1月公開の『風花』が遺作となった。葬儀は9月14日に築地本願寺にて営まれた。

没後は青森県三戸郡田子町相米地区にある先祖代々の墓に埋葬され、同地区には「相米慎二慰霊碑」が建立された。2014年から、田子町の主催により「相米慎二監督映画祭り」が開催されている。

『ションベン・ライダー』(1983年/118分)
出演:藤竜也、河合美智子、永瀬正敏、鈴木吉和、坂上忍
原案:レナード・シュレイダー
脚本:西岡琢也、チエコ・シュレイダー
撮影:田村正毅、伊藤昭裕
照明:熊谷秀夫
製作:キティ・フィルム
配給:東宝