9月19日(日)『あん』16:30の回 上映後トークショー
登壇者:河瀨直美(映画監督)、仲西祐介(KYOTOGRAPHIE 共同創設者/共同ディレクター)
9月17日(金) | 『祈 -Inori』 |
9月18日(土) | 『ひと夏のファンタジア』 |
9月19日(日) | 『あん』 ★上映後トークショーあり |
9月20日(月・祝) | 『Vision』 |
9月21日(火) | 『あん』 |
9月22日(水) | 『Vision』 |
9月23日(木・祝) | 『3.11 A Sense of Home Films』 |
『あん』(2015年/日本・フランス・ドイツ/カラー/113分/シネスコ/5.1ch)
ドリアン助川の同名小説「あん」を、世界を舞台に創作活動を続ける監督・河瀨直美が映画化。日本を代表する女優・樹木希林をはじめ、抜群の演技力で独特の存在感を放つ永瀬正敏、樹木の実孫である新星・内田伽羅や、芸歴50年を超えようやく樹木との共演が実現した市原悦子など、豪華キャストで贈る、心揺さぶる作品がここに誕生した。
縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)。そのお店の常連である中学生のワカナ(内田伽羅)。ある日、その店の求人募集の貼り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江(樹木希林)が現れ、どらやきの粒あん作りを任せることに。徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、みるみるうちに店は繁盛。しかし心ない噂が、彼らの運命を大きく変えていく…
監督・脚本:河瀨直美
出演:樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅、市原悦子、水野美紀、太賀、兼松若人、浅田美代子、他
原作:ドリアン助川「あん」(ポプラ社刊)
主題歌:秦基博「水彩の月」 (AUGUSTA RECORDS/Ariola Japan)
プロデューサー:福嶋更一郎、澤田正道、大山義人
撮影:穐山茂樹
照明:太田康裕
録音:森英司
美術:部谷京子
助監督:近藤有希
編集:Tina Baz
音編集:Roman Dymny サウンドデザイナー:Olivier Goinard
企画・制作:組画、Comme des Cinémas
製作:映画『あん』製作委員会/COMME DES CINEMAS/TWENTY TWENTY VISION/MAM/ZDF-ART
配給:エレファントハウス
©2015 映画『あん』製作委員会/COMME DES CINEMAS/TWENTY TWENTY VISION/ZDF-ARTE
『Vision』(2018年/110分/PG12/日本・フランス)
幻の薬草“Vision”を探し求めるフランスの女性エッセイスト・ジャンヌをジュリエット・ビノシュ、吉野の山間で生活をする山守・智を永瀬正敏が演じる。さらに、永瀬演じる山守・智の目の前に突然現れる謎の青年・鈴に岩田剛典、ジャンヌのアシスタント・花に美波、智や鈴とは違う形ながらも山に生き、山を守る猟師の岳を森山未來、同じく猟師の源を田中泯(特別出演)、自然と共存しながら森で暮らす女・アキに夏木マリと日本が世界に誇る名優が集結。ジャンヌが吉野を訪れた本当の理由とは何か?山とともに生きる智が見た未来(ビジョン)とは、一体…。
世界中を旅しながら紀行文エッセイを執筆しているフランスの女性エッセイスト・ジャンヌ。 アシスタントの花と共にとあるリサーチのため奈良県の吉野を訪れる。 杉の木立が連立する山間で生活をしている山守の男・智は、ジャンヌが山に入ってくるというアキからの予言通り、ジャンヌと出会い、文化の壁を超え、次第に心を通わせていく。 智と同様、山守の鈴、猟師である岳、源もまた、山に生き、山を守る。それぞれの運命は思いもよらぬ形で交錯し、やがて…。 ジャンヌはなぜ自然豊かな神秘の地を訪れたのか。山とともに生きる智が見た未来とは―。
監督・脚本:河瀨直美
出演:ジュリエット・ビノシュ、永瀬正敏、岩田剛典、美波、森山未來、田中泯(特別出演)、夏木マリ
エグゼクティブプロデューサー:EXILE HIRO
プロデューサー:宮崎聡、Marianne Slot、河瀨直美
撮影:百々新
照明:太田康裕
録音:Roman Dymny、森英司
美術:塩川節子
編集:Francois Gedigier、渋谷陽一
音楽:小曽根真
企画協力:小竹正人
制作プロダクション:組画
配給:LDH
©2018 “Vision” LDH JAPAN, SLOT MACHINE, KUMIE INC.
『祈 -Inori』(2012年/72分/日本・メキシコ/HD/日本語)
第1回なら国際映画祭2010で最優秀賞を受賞したペドロ・ゴンサレス・ルビオ監督は2011年4月に来日し、奈良県十津川村で撮影。自然豊かな十津川を舞台に紡がれた『祈 -Inori』は、2013年のスイス・ロカルノ国際映画祭の新鋭部門にて最優秀グランプリを受賞しました。
山深い奈良県・十津川村にある小さな集落、神納川。若者たちは街へ出て行き、かつて賑わいを見せた村はひっそりとし、数少ない村人たちが暮らしている。自然とともに生きる人間本来の営みが受け継がれているその生活は、繰り返される「生命」の循環を直視する。人間の考える”発展”の先に在るものが静かに問われてゆく。
監督:ペドロ・ゴンザレス・ルビオ
配給:NPO法人なら国際映画祭実行委員会
撮影地:奈良県十津川村
『ひと夏のファンタジア』(2014年/96分/DCP/日本・韓国 )
第19回釜山国際映画祭・監督組合賞をはじめ、ロッテルダム国際映画祭などに選出され、第二のホン・サンス、韓国の是枝裕和として世界から注目を集める俊英チャン・ゴンジェの長編第三作は、河瀬直美プロデュースのもと奈良県で撮影された、映画を巡るファンタジー。韓国では公開1週間で1万人、公開1ヶ月で3万人を超える観客を動員し、インディーズ映画としては異例の大ヒットを記録した。
韓国から奈良県五條市にやってきた映画監督テフンは、助手兼通訳のミジョンと共に、観光課の職員タケダの案内で町を歩き、さまざまな人と出会い、いろいろな話を聞く。そして、花火大会の夜に不思議な夢を見て……。映画は、次回作の構想を練る映画監督の話と、若い男女の淡いラブストーリーの二部構成になっており、ふたつの世界を同じ俳優陣が演じわけている。それぞれの世界がモノクロとカラーで描きわけられている点にも注目だ。出演は、『はちどり』『逃げた女』のキム・セビョク、『イエローキッド』『シスターフッド』の岩瀬亮、『チョ・ピロ 怒りの逆襲』『白頭山大噴火』のイム・ヒョングク、『モラトリアムたま子』『味園ユニバース』の康すおん。
監督のチャン・ゴンジェは、デビュー作『つむじ風』(2009)がバンクーバー国際映画祭グランプリ、自らの結婚生活をベースにした前作『眠れぬ夜』(2012)は全州映画祭グランプリと観客賞をダブル受賞し、香港、ロッテルダム、そして東京国際映画祭などで上映された韓国インディーズ界の雄だ。本作も香港、ロッテルダムの上映をはじめ、釜山国際映画祭・監督組合賞を受賞している。
映画監督の夢の映画とは何か。トリュフォーの『アメリカの夜』など映画製作の舞台裏を描いた名作群に連なる、新たな傑作の誕生だ。
脚本・監督:チャン・ゴンジェ
出演:キム・セビョク、岩瀬亮、イム・ヒョングク、康すおん
プロデューサー:河瀨直美、チャン・ゴンジェ
共同プロデューサー:百々俊二、キム・ウリ
撮影:藤井昌之
照明:松隈信一
現場録音:キム・ヒョンサン
製作:NPO法人なら国際映画祭実行委員会、MOCUSHURA
配給:「ひと夏のファンタジア」プロジェクト2014-2015
©Nara International Film Festival+MOCUSHURA
『3.11 A Sense of Home Films』(2012年/75分/原題:3.11 Sense of Home)
2011年の東日本大震災を受けて、なら国際映画祭が各国の映画監督に呼びかけ、全世界から『みつばちのささやき』のビクトル・エリセ、『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノなど、名だたるアーティストの作品が集結。1本、3分11秒ずつ、21名の作品を繋いで1本の作品としたものです。
1.ビクトル・エリセ(監督:『ミツバチのささやき』『エル・スール』『マルメロの陽光』)
2.アピチャットポン・ウィーラセータクン(監督:『ブンミおじさんの森』)
3.ジャ・ジャンク(監督:『罪の手ざわり』『山河ノスタルジア』『帰れない二人』)
4.桃井かおり(女優・監督『火 Hee』『ヘルタースケルター』)
5.レスリー・キー(写真家:写真集「COLORS OF HOPE」)
6.イサキ・ラクエスタ(監督:『Entre dos aguas』『La propera pell』)
7.ポン・ジュノ(監督:『パラサイト 半地下の家族』『母なる証明』)
8.チャオ・イエ(監督:『ジャライノール』)
9.山崎都世子(監督:『桃まつり presents kiss! 壱の kiss!「たまゆら」』)
10.ペドロ・ゴンザレス・ルビオ(監督:『祈-inori』)
11.アリエル・ロッター(監督:『Sólo por hoy』)
12.ナジブ・ラザク(監督:『Glass Enclosure: Tokyo Invisible』)
13.ウィスット・ポンニミット(漫画家:「ヒーシーイット」)
14.ソー・ヨン・キム(監督:『ラブソングに乾杯』)
15.ジョナス・メカス(監督:『ウォールデン』)
16.西中拓史(監督:『APE』)
17.百々俊二(写真家:写真集「千年楽土」「大阪」)
18.パティ・スミス(ミュージシャン:アルバム「ホーセス」「ドリーム・オブ・ライフ」)
19.カトリーヌ・カドウ(監督:『黒澤 その道』)
20.想田和弘(監督:『精神0』『選挙』『選挙2』)
21.河瀬直美(監督:『萌の朱雀』『殯の森』『あん』)
©Nara International Film Festival