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モロッコ、彼女たちの朝 ADAM

上映中~10月14日(木)※休映日あり※上映終了

©️ Ali n' Productions – Les Films du Nouveau Monde – Artémis Productions

日時

上映中~10月14日(木)※休映日あり※上映終了

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900

詳細 DETAIL

カサブランカの小さなパン屋に訪れた運命を変える出逢い
心の奥にやわらかく触れる、実話から生まれた“始まり”の物語

地中海に面する北アフリカの「魅惑の国」モロッコから、小さな宝石のような映画が届いた。カサブランカのメディナ(旧市街)で、女手ひとつでパン屋を営むアブラと、その扉をノックした未婚の妊婦サミア。それぞれに孤独を抱えていたふたりだったが、丁寧に捏ね紡ぐ伝統的なパン作りが心を繋ぎ、やがて互いの人生に光をもたらしてゆく。モロッコの伝統的なパンや焼き菓子、幾何学模様が美しいインテリア、軽やかなアラビア音楽…、あふれる異国情緒とともに、親密なドラマが描き出される。自分らしく生きると決めた彼女たちが迎える朝の景色とはー

女性監督初のアカデミー賞モロッコ代表!
世界の心を掴んだ新しい才能

新星マリヤム・トゥザニ監督が、過去に家族で世話をした未婚の妊婦との思い出をもとに作り上げた本作。家父長制の根強いモロッコ社会で女性たちが直面する困難と連帯を、フェルメールやカラヴァッジョといった西洋画家に影響を受けたという質感豊かな色彩と光で描き、「飾り立てず、それでいて芸術的」(The Age) 「心打たれる」(Los Angeles Times)「繊細な絵画のよう」(World Film Reviews)「美しさと強さを兼ね備えた映画」(euronews)と、2019年のカンヌを皮切りに世界中の映画祭で喝采を浴びた。現在までにアメリカ、フランス、ドイツなど欧米を中心に公開。なんと、日本でモロッコの長編劇映画が劇場公開されるのもこれが初めてのこと。さらに女性監督初のアカデミー賞モロッコ代表に選ばれるなど、長編デビュー作ながら快進撃が続いている。

本作の製作・共同脚本を手がけるのは、アラブ圏を代表する映画監督の一人で、トゥザニ監督の夫でもあるナビール・アユーシュ。主演を務めたのは、『灼熱の魂』で世界各国の映画賞を受賞し、一躍注目を集めたルブナ・アザバルと、日本初紹介のニスリン・エラディ。アラブやヨーロッパを拠点に活躍する人気女優のふたりの共演は「素晴らしい演技」(Screen)「言葉よりも一つ一つの仕草が彼女たちを物語る」(Los Angeles Times)と絶賛された。

【STORY】

臨月のお腹を抱えてカサブランカの路地をさまようサミア。イスラーム社会では未婚の母はタブー。美容師の仕事も住まいも失った。ある晩、路上で眠るサミアを家に招き入れたのは、小さなパン屋を営むアブラだった。アブラは夫の死後、幼い娘のワルダとの生活を守るために、心を閉ざして働き続けてきた。パン作りが得意でおしゃれ好きなサミアの登場は、孤独だった親子の生活に光をもたらす。商売は波に乗り、町中が祭りの興奮に包まれたある日、サミアに陣痛が始まった。生まれ来る子の幸せを願い、養子に出すと覚悟していた彼女だが……。

『モロッコ、彼女たちの朝』(2019年/101分/モロッコ、フランス、ベルギー/アラビア語/1.85ビスタ/カラー/5.1ch)
監督・脚本:マリヤム・トゥザニ
出演:ルブナ・アザバル(『灼熱の魂』『テルアビブ・オン・ファイア』)、ニスリン・エラディ
日本語字幕:原田りえ
提供:ニューセレクト、ロングライド
配給:ロングライド