【Peter Barakan’s Music Film Festival2021】
ピーター・バラカンが選んだ音楽映画フェスティヴァル、「京都みなみ会館」と共同開催!!
何年か前からやりたいと話していた音楽映画祭がついに実現することになりました。音楽を題材としたドキュメンタリーもあり、コンサート映画もあり、音楽シーンを描いた劇映画もあり、しかも様々な時代とジャンルを網羅したライン・アップになっています。中には日本未公開の作品も、滅多に見る機会のないちょっと珍しい作品もあり、音楽ファン、映画ファン、共に喜んでいただけると思います。なかなか生の音楽を楽しめなくなっているこのコロナ禍で、大きなスクリーンで、いい音で、ぜひ体験してください。
——ピーター・バラカン
【上映スケジュール】
※この特集の作品はナチュラル美音大音量上映となります。詳細はこちら
★ピーター・バラカン登壇トークイベント有り
永遠に続く夢をお見せしましょう――
アメリカ最大級の夏フェスで
伝説のミュージシャンたちが魅せる奇跡の音楽ドキュメンタリー
アメリカ合衆国の東北部に位置するロードアイランド州ニューポート市で開催された「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」1954年から現在も続く、伝統ある恒例の夏フェス。本作は1958年7月3日から6日まで、真夏に開催された第5回フェスと、同時期に開催されたアメリカズカップの模様を撮った〝熱い“ドキュメンタリー。
ルイ・アームストロング(サッチモ)、セロニアス・モンク、アニタ・オデイ、チャック・ベリー…伝説のミュージシャンたちが魅せる圧倒的迫力のパフォーマンスと、それを楽しむおしゃれな観客たちの姿をカメラに収めたのは当時新進気鋭の写真家として有名だったバート・スターン。まるで場面のひとつひとつが完成された1枚の写真のような、不思議な魅力に溢れた“熱い”作品になっている。
その後の日本のジャズシーンの方向性を決定づけたとも言われている夏フェス。おしゃれな港町で、真夏の夜に繰り広げられたミュージシャン、観客の夢のようなコラボ――日本公開から60年以上経ったいま、4Kで鮮やかに蘇った伝説をお見逃しなく。
※当館では2K上映
まだ手作り感覚で運営されていたフェスティバルでは、音楽を演奏するバンドを乗せたオープンカーが走り、海岸ではリラックスして演奏するミュージシャンの姿も。家の屋根ではビールを片手に踊り出す人々など、街は音楽一色に染まる。そんな中で、音楽のカテゴリーを超えたレジェンドたちの熱演が収められている。ジャズ界の巨星ルイ・アームストロングを始め、ハスキーボイスのシンガー、アニタ・オデイ、ボブ・ディラン、クリント・イーストウッドらがリスペクトを捧げる天才ピアニスト、セロニアス・モンク、そしてビートルズも敬愛するロックン・ロールの神様チャック・ベリーら、音楽界のレジェンドたちが続々と登場する。
本作は、1959年にヴェネチア国際映画祭で初披露された。監督を務めたバート・スターンは、ニューヨークを拠点に活躍する写真家で当時28歳だった。その後、マリリン・モンローやキューブリック監督の『ロリータ』のボスターを撮影した名キャメラマンとして活躍を続けた。スターンの指揮の下、3台のキャメラで撮影された本編では、古き良き時代の雰囲気を伝えながら、ステージに登場するレジェンドたちの熱演を余すところなく伝える傑作だ。
『真夏の夜のジャズ』(1959年製作/83分/原題:JAZZ ON A SUMMER’S DAY)
監督・製作:バート・スターン
出演:ルイ・アームストロング、セロニアス・モンク、チャック・ベリー、アニタ・オデイ 他
配給:KADOKAWA