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サンドラの小さな家 herself

上映中~7月1日(木)※上映終了

©Element Pictures, Herself Film Productions, Fís Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute 2020

日時

上映中~7月1日(木)※上映終了

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900

詳細 DETAIL

サンダンス映画祭で絶賛の嵐!

『マンマ・ミーア!』監督、『女王陛下のお気に入り』製作陣が贈る
今こそ見るべき、希望の涙が溢れる人生再建の物語

どこにでもいる一人の女性が、周囲の人々と助け合いながら、自らの手で小さな家を建てる──。この物語は、アイルランドを舞台にシングルマザーの貧困、家庭内暴力、住宅問題……といった現代社会にはびこる問題に鋭く斬り込み、かつ希望の物語として瑞々しく描き出す。

アイルランドが生んだ新たなる才能、クレア・ダンの
熱烈な企画、初脚本にして初主演作。

暗い世相を背景にしつつも、それでも強く生きる主人公たちを見つめるあたたかな視点は、イギリスの珠玉ケン・ローチ監督の作品を彷彿とさせる。本作は、企画・脚本・主演とすべてにおいて重要な役割を果たしたアイルランドの新星クレア・ダン抜きには語れない。

この作品は、ダンが親友から受けた「ホームレス状態になってしまった」という一本の電話からはじまった。大きな衝撃とともに怒りを感じたダンは初めて脚本を執筆。その脚本が、プロデューサーであるシャロン・ホーガンと、フィリダ・ロイド監督( 『マンマ・ミーア!』、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)、エレメント・ピクチャーズ( 『女王陛下のお気に入り』『ルーム』製作)に強く共鳴した。ロイド監督は「彼女は天性の脚本家」とダンを高く評価する。

また、主演女優でもあるダンの演技も見どころだ。2人の娘を抱え暴力を振るう夫から逃げて住む場所に困る日々から立ち上がり、周囲の協力を経て一軒の小さな家を自らの手で建ててゆくという力強くかつ繊細なサンドラ役。自身で書いた脚本を一人の女優として見事に演じ切った。ダンの演技は観客の感情を激しく揺さぶり、「驚くべき才能の出現」(IndieWire)「眩ゆいほど熱烈な演技」(The Times)と高い評価を得た。

見事な脚本とそれを力強く演じるクレア・ダン。その姿は、イギリスで社会現象を巻き起こした人気ドラマ「フリーバッグ」で脚本・主演を務め賞を総なめにしたフィービー・ウォーラー=ブリッジに続く才能だとも並び称された。

【STORY】

周囲の人々と助け合う、アイルランド「メハル」の精神。
自分たちの手で家を建てることで、自らの人生を取り戻す、
格差と自己責任の時代に、大切なことに気付かせてくれる希望の物語。

シングルマザーのサンドラ(クレア・ダン)は、虐待をする夫ガリー(イアン・ロイド・アンダーソン)の元から逃げ出し、2人の幼い娘たちと3人で仮住まいの生活をしていた。ある日、娘の寝る前のベッドサイドストーリーからヒントを得て、手頃な家を自分で建てようというアイデアを思いつく。土地、資金、人材……足りないものだらけで途方に暮れていたサンドラだったが、土地と資金の提供を申し出てくれた雇い主のペギー(ハリエット・ウォルター)、偶然出会った建設業者のエイド(コンリース・ヒル)、仕事仲間のエイミー(エリカ・ロー)やその友人たち。少しずつ仲間を増やし、一軒の小さな家を造っていく。

音楽もこの物語で大きく揺れ動く感情を後押しする。冒頭娘たちとサンドラが一緒に楽しく踊るシーンではシーアの「Chandelier」(14)、家を建てていくシーンでは同じくシーアの「Titanium」(11)やザ・クランベリーズの「Dreams」(92)等、様々な時代のヒットソングが流れ、気持ちを盛り上げる。物語の終盤で披露されるアイルランド民謡(「Whiskey in the Jar」「オーグリムの乙女」)は、見る者の涙を誘う。

『サンドラの小さな家』(2020年/アイルランド・イギリス/英語/97分/スコープ/カラー/5.1ch/原題:herself)
監督:フィリダ・ロイド
共同脚本:クレア・ダン、マルコム・キャンベル
出演:クレア・ダン、ハリエット・ウォルター、コンリース・ヒル
日本語字幕:髙内朝子
配給:ロングライド