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クリスト  ウォーキング・オン・ウォーター Christo : Walking on Water

上映中~6月10日(木)※上映終了

photo: Wolfgang Volz ©Christo, 2016

日時

上映中~6月10日(木)※上映終了

料金

一般¥1,500/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア¥1,300/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900

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詳細 DETAIL

水の上を歩く―。

2020年5月に急逝した芸術家クリスト、生前最後の大プロジェクトの記録。

妻ジャンヌ=クロードと共にアートの枠組みを拡張するような芸術活動を行った異端の芸術家、クリスト。二人の作品は建築物を包んだり、郊外の景観を変貌させる環境芸術として知られている。日本でも1991年に茨城とカリフォルニアで同時に3,100本の巨大な傘を立てるプロジェクト≪アンブレラ≫を行い、当時大きな話題となった。それは大規模なアートプロジェクトであり、行政や住民との時間をかけた交渉によって実現されてきた。

『クリスト ウォーキング・オン・ウォーター』は、2016年にアルプスの麓にあるイタリアのイゼオ湖で実現したクリストのプロジェクト≪フローティング・ピアーズ≫(浮かぶ桟橋)をめぐるドキュメンタリー。2009年のジャンヌ=クロードの死後、クリストは1970年にジャンヌ=クロードと共に発想した作品の実現に向けて動き始める。それは湖上に敷かれた巨大な布の上を人々が歩くという夢のようなプロジェクトだった。本作はその発表から完成までに密着し、クリストの情熱や彼を支えるチームの奮闘ぶりから、行政との折衝の様子、市民の熱狂、そして予期せぬトラブルなど、大規模プロジェクトが実現されるプロセスをつぶさに捉えている。

クリストは2020年5月31日に死去。最晩年まで大きな情熱をもって夢を追い続けた彼が、生前に実現した最後の大プロジェクトの貴重な記録となった。

クリスト(Christo)

1935年6月13日、ブルガリア・ガブロヴォ生まれ。
2009年に亡くなった妻ジャンヌ=クロードと共に世紀を跨ぎ、目にした瞬間に息を呑むような芸術作品を発表してきた。布で建造物を包んだり、布をつかった独自の構造物を景観の中に展開する作品は、見慣れた都市や郊外の空間を一変させるものだ。
オブジェやドローイング作品は、ニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館、ロンドンのテートギャラリー、パリのポンピドゥーセンターなど世界中の美術館に展示されている。
2020年5月31日死去。

【クリスト&ジャンヌ=クロードによる主な大規模プロジェクト】

≪包まれた海岸線≫
オーストラリア、シドニー、リトル湾、1968 – 69
≪ヴァレー・カーテン≫
アメリカ、コロラド州・ライフル、1970 -72
≪ランニング・フェンス≫
アメリカ、カリフォルニア州・ソノマとマリーン郡、1972 -76
≪囲まれた島々≫
アメリカ、フロリダ州 グレーターマイアミ・ビスケーン湾、1980-83
≪包まれたポン・ヌフ≫
フランス、パリ、1975-85
≪アンブレラ≫
日本・アメリカ合衆国、1984 -1991
≪包まれたライヒスターク(帝国議会議事堂)≫
ドイツ、ベルリン、1971-95
≪包まれた木立≫
スイス、リーヘン市、バイエラー美術館とベロウアー公園、1997-98
≪ゲーツ≫
アメリカ、ニューヨーク市セントラルパーク、1979-2005
≪フローティング・ピアーズ≫
イタリア、イゼーオ湖、2014 -16

『クリスト ウォーキング・オン・ウォーター』(2018 年/アメリカ・イタリア/104 分/カラー/ドキュメンタリー映画/英題:Christo : Walking on Water)
監督:アンドレイ・M・パウノフ
出演:クリスト、ヴラディミア・ヤヴァチェフ、ウォルフガング・フォルツ
製作:イザベラ・ツェンコワ、ヴァレリア・ジャンピエトロ
配給:アイ・ヴィー・シー