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若尾文子映画祭

上映中~6月3日(木)※上映終了

©KADOKAWA

日時

上映中~6月3日(木)※上映終了

料金

【特別料金】一般¥1,600/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,100/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥900/リピート割¥1,200

詳細 DETAIL

\大好評につき、上映延長決定!/

※タイムテーブルは後日発表致します。
(いずれの回も午前9時台~午後14時台の間での上映を予定しております)

5月21日 金『最高殊勲夫人』『越前竹人形』
5月22日 土『からっ風野郎』『卍』
5月23日 日『女は二度生まれる』『祇園囃子』
5月24日 月『青空娘』『しとやかな獣』
5月25日 火『雁の寺』『妻は告白する』
5月26日 水『刺青』『浮草』
5月27日 木『その夜は忘れない』『好色一代男』
5月28日 金『ぼんち』
5月29日 土『赤線地帯』
5月30日 日『雁の寺』
5月31日 月『赤線地帯』
6月1日 火『刺青』
6月2日 水『卍』
6月3日 木『越前竹人形』

数多の巨匠たちに愛された映画女優・若尾文子の代表作を一挙上映!

映画女優・若尾文子-増村保造、溝口健二、吉村公三郎…日本を代表する監督のもと、市川雷蔵、勝新太郎、田宮二郎…昭和を代表する伝説の名優たちと共演し、女優として絶えず進化してきました。
KADOKAWAが保有する大映や角川映画の豊富なライブラリー作品を次世代に継承すべく立ち上げたブランド「角川シネマコレクション」。昨年開催した「京マチ子映画祭」、現在全国順次上映中の<没後50年特別企画>「市川雷蔵祭」に続く、劇場上映企画となる今回は「若尾文子映画祭」を5年ぶりに開催、その目玉として、代表作のひとつである『刺青』を4Kデジタル復元版※でお届け致します。
自らの欲望のままに男を騙す娼婦、自分の生き方に目覚めていく天真爛漫な少女、相手を思うあまり狂気にはしる妻…女性が持ついくつもの顔やそれら女性の壮絶な人生を見事に演じきった映画女優・若尾文子の魅力をスクリーンでご堪能頂けますと幸いです。

※当館では2K上映となります


【上映作品】

『刺青(いれずみ)』 (1966年/カラー/86分/スコープ/4K修復版 初披露)
※当館では2K上映となります


©KADOKAWA1966

次々と魂を吸われる男たち若尾の悪の魅力が炸裂する必見の傑作!
「卍」に続き谷崎文学を増村保造が映画化。質屋の娘・お題(若尾)は手代と駆け落ちするも売り飛ばされ、悪女へと堕ちてゆく…。魔性の肌を持つ女に潜む冷たさと妖艶さを、絢爛たるエロチシズムで描き上げた傑作。

監督:増村保造 
出演:若尾文子、長谷川明男、山本学、佐藤慶


『赤線地帯』(Street of Shame) (1956年/モノクロ/85分/スタンダード/4K修復版)
※当館では2K上映となります
※英語字幕付きでの上映 Screening with English subtitles 


©KADOKAWA1956

自分を「売る」女たちを描いた、豪華女優陣競演の傑作群像劇
巨匠・溝口健二の遺作。様々な事情を抱え、公認の売春地域(赤線)に生きる女たちの生き様を、生々しくリアルに描いた悲喜劇。独特なテーマ音楽や、溝口の厳しい演技指導を受け、難役を演じきった若尾の演技にも注目。

監督:溝口健二
出演:京マチ子、若尾文子、木暮実千代、三益愛子、菅原謙二


『女は二度生まれる』(Women Are Born Twice)(1961年/カラー/99分/スコープ/4K修復版)
※当館では2K上映となります
※英語字幕付きでの上映 Screening with English subtitles


©KADOKAWA1961

本能のまま行動する芸者が初めて知った、本当の女の幸せとは?
無知で無欲、唄も踊りも出来ない芸者・小えん(若尾)は 明るさと色気を武器に自由奔放な生活を送っていた。そんな彼女が見つけた自分らしい生き方とは・・・。大映初とな る名匠・川島が軽妙なタッチで描く傑作女性映画。

監督・脚本:川島雄三
出演:若尾文子、フランキー堺、藤巻潤、山村聰、菅原通済、 山茶花究、江波杏子


『浮草』(1959年/カラー/120分/スタンダード/4K修復版)
※当館では2K上映となります


©KADOKAWA1959

人間の美しさを溢れる詩情で謳いあげ、人生の真実を描く感動巨篇
志摩半島の漁村を舞台に、旅回り一座の座長(中村)とそ の恋人(京)、劇団員(若尾)、飯屋の母子(杉村・川口)など様々な人間が織りなす心の交流と人生の真実を格調高く描いた感動作。巨匠・小津安二郎唯一の大映作品。

監督・脚本:小津安二郎
出演:中村鷹治郎、京マチ子、若尾文子、川口浩、杉村春子、 野添ひとみ、笠智衆


『越前竹人形』(1963年/モノクロ/102分/スコープ)


©KADOKAWA1963

無骨な男と娼妓との美しくも哀しい恋を描いた官能的な恋愛ドラマ
娼妓の玉枝(若尾)は、墓参りで喜助(山下)と出会う。一 途に想い合う二人だったが、夫婦の交わりがない生活に不満を覚える玉枝は馴染みだった客(西村)に抱かれ、不義の子を身籠ってしまう・・・。若尾の代表作のひとつ。

監督:吉村公三郎
出演:若尾文子、山下洵一郎、中村玉緒、中村鷹治郎、西村晃


『青空娘』 (1957年/カラー/89分/スタンダード)


©KADOKAWA1957

逆境に負けない少女の姿を爽やかに描く、和製シンデレラ物語
祖母の死で継母に引き取られても、明るく強く生きていく 少女の姿を、日本的な情緒を一切廃し、スピードある演出でモダンに描いた傑作青春物語。増村×若尾初タッグ、 ゴールデンコンビの原点ともいうべき記念的な作品。

監督:増村保造
出演:若尾文子、川崎敬三、菅原謙二、沢村貞子


『お嬢さん』(1961年/カラー/79分/スコープ)


©KADOKAWA1961

苦労知らず「お嬢さん」の大人の女性への変貌を描くラブコメディ
三島由紀夫の同名小説を映画化。会社部長の父、良妻賢 母の母、親友・チェ子(野添)を持つお嬢様のかすみ(若尾)は休日家に遊びに来た父の部下 (川口)に惹かれ…。 女子大生の成長する姿を描いた傑作ラブコメディ。

監督:弓削太郎
出演:若尾文子、川口浩、野添ひとみ、田宮二郎


『雁の寺』(The Temple of Wild Geese)(1962年/パートカラー/98分/スコープ/4K修復版)
※当館では2K上映となります
※英語字幕付きでの上映 Screening with English subtitles


©KADOKAWA1962

匂い立つような妖しく美しい若尾の魅力が炸裂する異色の文芸大作
禅寺を舞台に繰り広げられる禁断の愛欲と、それを見つ める少年の復讐を描いた衝撃の問題作。ベテラン俳優陣 が脇を固め、実力派スタッフが集結した、傑作「女は二度 生まれる」に続く、名匠・川島×若尾タッグ二作目。

監督・脚本:川島雄三
出演:若尾文子、三島雅夫、木村功、高見国一、中村治郎


『最高殊勲夫人』 (1959年/カラー/96分/スコープ)


©KADOKAWA1959

増村×若尾×白坂のゴールデントリオで描くラブコメディの決定版
周囲が勝手に進める結婚話に反発する杏子(若尾)と三部(川口)はやがて…。現代を先取りしたセンス、怒涛の機 関銃トーク、若尾文子の明るくキュートな魅力が大炸裂する、モダンでスピーディなラブコメディの傑作。

監督:増村保造
出演:若尾文子、川口浩、船越英二、宮口精二、丹阿弥谷津子


『しとやかな獣』(The Graceful Brute) (1962年/カラー/96分/スコープ/4K修復版)
※当館では2K上映となります
※英語字幕付きでの上映 Screening with English subtitles


©KADOKAWA1962

金と欲にまみれる悪人たちの攻防戦を描く衝撃のブラック・コメディ
詐欺まがいの手法で荒稼ぎする団地住まいの一家の前 に現れた最大の強敵!幸枝(若尾)は男たちを騙し、次々 と金を巻き上げていたが・・・。川島 × 新藤の会話劇と映像美が冴えわたる痛快ブラック・コメディ。

監督:川島雄三
出演:若尾文子、船越英二、浜田ゆう子、伊藤雄之助、山岡久乃


『妻は告白する』(1961年/モノクロ/92分/スコープ)


©KADOKAWA1961

殺人か自己防衛か? 人妻の微妙な心理を抉った衝撃の人間ドラマ
岩壁の遭難事故で、ザイルを切って夫を落下させた妻(若尾)が裁判にかけられ…。若尾がスターから演技派女優へ、少女から大人の女性へと変貌する転機となった。既存のモラルを激しく揺さぶる増村最高傑作のひとつ。

監督:増村保造
出演:若尾文子、川口浩、小沢栄太郎、根上淳、高松英郎


『卍』 (1964年/カラー/90分/スコープ)


©KADOKAWA1964

人妻と美女の甘く危険な関係-谷崎文学の耽美を体現した傑作
人妻・園子(岸田)は、令嬢・光子(若尾)の美しさの虜になる。光子への狂わんばかりの愛に突き動かされた園子は、夫(船越)や周囲を巻き込み…。若尾の美しさやファム・ファタール的魅力が炸裂する異色の恋愛ドラマ。

監督:増村保造
出演:若尾文子、岸田今日子、船越英二、川津祐介


『からっ風野郎』 (1960年/カラー/96分/スコープ)


©KADOKAWA1960

文壇の寵児・三島由紀夫がクールなヤクザに扮した異色の恋愛ドラマ
出所したばかりの二代目親分(三島)が映画館で働く芳江(若尾)と出会う。互いに惹かれあい、ヤクザ稼業の空虚を知る彼だったが、殺し屋に命を狙われ…。三島初映画主演作、ハードボイルドで青春感漂う恋愛ドラマ。

監督:増村保造
出演:三島由紀夫、若尾文子、船越英二、川崎敬三、根上淳


『衹園囃子』(1953年/モノクロ/85分/スタンダード)


©KADOKAWA1953

祇園に生きる芸者たちの喜怒哀楽を描く、巨匠・溝口珠玉の感動作
芸妓・美代春(木暮)はある日やって来たみすぼらしい姿の少女・栄子(若尾)を舞妓として育てることに…。ベテラン女優・木暮と新人女優・若尾が役柄とオーバーラップし、映画に見事な深みを与えた傑作人間ドラマ。

監督:溝口健二 
出演:木暮実千代、若尾文子、河津清三郎、進藤英太郎、菅井一郎、浪花千栄子


『好色一代男』(1961年/カラー/92分/スコープ)


©KADOKAWA1961

西鶴ものを現代風にアレンジ!女体遍歴に命を賭けた男の一代記
江戸文学の傑作、井原西鶴の同名小説を映画化。京都の但馬屋の一人息子・世之介(雷蔵)の女遊びに怒った父は世之介を江戸へ修行に出し…。雷蔵を主演に、若尾、中村、水谷ら大映女優陣が華やかに脇を添えた傑作時代劇。

監督:増村保造 
出演:市川雷蔵、若尾文子、水谷良重、中村玉緒、船越英二、中村鴈治郎


『その夜は忘れない』(1962年/モノクロ/96分/スコープ)


©KADOKAWA1962

女として死ぬよりつらい夜がふける…感動の傑作悲恋ドラマ
広島被爆から17年目の夏、ジャーナリストの加宮(田宮)が今も残る原爆被害者について取材するため広島にやって来る。そんな中、加宮はバーのマダム・秋子(若尾)と出会い、心惹かれるのだったが…。

監督:吉村公三郎 
出演:若尾文子、田宮二郎、川崎敬三、江波杏子、三木裕子


『ぼんち』(1960年/カラー/105分/スコープ)


©KADOKAWA1960

女を糧に一人前の男へと成長していく放蕩息子を描いた文芸大作
山崎豊子の同名小説を巨匠・市川崑が軽妙且つ格調高く映画化。大阪を舞台に、四代続いた足袋屋の一人息子(雷蔵)の半生を、豪華女優陣競演で描いた傑作ドラマ若尾は指輪集めが趣味のドライな性格の芸者を演じた。

監督・脚本:市川崑
出演:市川雷蔵、若尾文子、越路吹雪、草笛光子、中村玉緒、 山田五十鈴、中村鷹治郎、船越英二、京マチ子


【プロフィール】
1933年(昭和 8年)11月 8日東京都生まれ、一男四女の末っ子。1945年、疎開先の仙台で終戦を迎える。女学生時代は読書に没頭する引っ込み思案な性格で、同級生に付けられたあだ名は“石仏”。
1949年、仙台を巡業中の長谷川一夫に出会ったことが転機となり、翌年女優を目指し単身上京。
1951年、大映第5期ニューフェイスに合格。翌1952年『死の街を脱れて』でスクリーンデビュー、明るく庶民的なキャラクターで注目を集め、雑誌の人気投票やブロマイドの販売数で1位を獲得するなどトップスターの仲間入りを果たす。
溝口健二、小津安二郎、市川崑、川島雄三、吉村公三郎、そして後の名コンビとなる増村保造など、巨匠たちの名作に次々と起用され、本格女優としてのキャリアを積み、1961年『女は二度生まれる』『妻は告白する』でキネマ旬報賞、NHK映画賞、ブルーリボン賞、日本映画記者会賞、ホワイト・ブロンズ賞の主演女優賞5冠を達成。続く1965年には『清作の妻』『波影』でも同5賞の主演女優賞を受賞、2度目の5冠に輝く。そして1968年、『不信のとき』『積木の箱』でキネマ旬報主演女優賞3度目の受賞という前例のない快挙を成し遂げる。2015年までの映画総出演数は計160本。
1970年以降は舞台やテレビドラマにも活躍の場を広げ、ソフトバンクのC M に、白戸次郎(犬のお父さん)の母親役で登場し話題となった一方、国内外で主演映画が定期的に上映されるほどファン層が拡大。2014年にはキネマ旬報社によるファン投票で、日本映画女優部門第2位に選出(「オールタイム・ベスト映画遺産 日本映画男優・女優100」より)されるなど、今なおファンを獲得し続けている。