上映 MOVIES

SUB MENU

春江水暖~しゅんこうすいだん Dwelling in the Fuchun Mountains

上映中~4月15日(木)※上映終了

©2019 Factory Gate Films All Rights Reserved

日時

上映中~4月15日(木)※上映終了

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900

詳細 DETAIL

2019年カンヌ国際映画祭批評家週間クロージング作品
2019年東京フィルメックス審査員特別賞

大河・富春江が流れる街。
老いた母と4人の息子、孫娘の恋。
ある大家族の四季と変わりゆく世界。

『ロングデイズ・ジャーニーこの夜の涯てへ』のビー・ガン監督や『象は静かに座っている』の故フー・ボー監督など今、世界が注目している中国新世代の才能。その一人であるグー・シャオガン監督のデビュー作にして、 昨年のカンヌ国際映画祭批評家週間クロージング作品に選ばれた『春江水暖〜しゅんこうすいだん』。シャオガン監督が山水画の傑作「富春山居図」にインスピレーションを得た、絵巻を広げていくような横移動スクロールの超ロングテイクや壮大なロングショットなど大胆な映像で、激動の中国を生きる市井の家族の営みを描いた傑作だ。ポスタービジュアル・予告編では、監督の故郷であり、はるか昔から中国文人に愛された江南の水郷地帯、浙江省・杭州の大河・富春江が流れる富陽の風景、老いた母の誕生日を祝う祝宴や4人の息子たちと孫娘の恋、中国ロック界のカリスマ、ドウ・ウェイの音楽など、映画の豊な魅力の一端を垣間見ることができる。

予告編ナレーションを担当したのは、「こういうタイプの作品が好き」と語る大の映画ファンで、「あんさんぶるスターズ!」の鬼龍紅郎役や「ヒプノシスマイク」毒島メイソン理鶯役など数々の人気作品のCVや、NHK「世界はほしいモノにあふれてる」のナレーションで知られる人気声優・俳優の神尾晋一郎。映像にぴったり重なる“神声”で予告編を締めくくっている。
また、カンヌ国際映画祭批評家週間ディレクター、シャルル・テッソンのコメントも使われている。

【STORY】

杭州市、富陽。大河、富春江が流れる。しかし今、富陽地区は再開発の只中にある。顧(ぐー)家の家長である母の誕生日の祝宴の夜。老いた母のもとに 4人の兄弟や親戚たちが集う。その祝宴の最中に、母が脳卒中で倒れてしまう。認知症が進み、介護が必要なった母。「黄金大飯店」という店を経営する長男、漁師を生業としている次男、男手ひとつでダウン症の息子を育てながら、闇社会に足を踏み入れる三男、独身生活を気ままに楽しむ四男。息子たちは思いもがけず、それぞれの人生に直面する。


春江水暖

本作のタイトルである春江水暖という言葉は、宋代きっての文豪で、書家・画家としても優れ、音楽にも通じていた詩人・蘇東坡<そとうば>が、 こよなく愛した富春江の風景をうたった代表的な詩「恵崇春江晩景<えすうのしゅんこうばんけい>」の一節からとられている。

竹外桃花三両枝 春江水暖鴨先知 ロウ蒿満地蘆芽短 正是河豚欲上時

日本語) 竹外の桃花 三両の枝 春江 水暖かなるは 鴨先ず知る ロウ蒿 地に満ち 蘆芽短し 正に是 河豚上らんと欲するの時

意味) 竹林の外で桃の花が二枝三枝と開く。春に川の水が暖かくなってきたのを最初に知るのは鴨だ。シロヨモギが岸辺に咲き乱れ、アシが短く芽吹いている。今はちょうどフグが川を遡る時期だ。

『春江水暖~しゅんこうすいだん』(中国/2019年/150分)
監督・脚本:グー・シャオガン
音楽:ドウ・ウェイ
出演:チエン・ヨウファー、ワン・フォンジュエン
字幕:市山尚三、武井みゆき
字幕監修:新田理恵
配給:ムヴィオラ