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Style Wars

上映中~4月15日(木)※上映終了

©MCMLXXXIII Public Art Films, Inc. All Rights Reserved

日時

上映中~4月15日(木)※上映終了

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥900

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およそ40年の時を経て日本劇場初公開

ヒップホップ黎明期を記録した伝説的ドキュメンタリー

1970~1980年代のブロンクス地区は、レーガン大統領ですら視察の際に絶句したといわれるほど、瓦礫の山が延々と続き、貧困と犯罪が蔓延するエリアだった。しかし、そんな灰色の町から全く新しいサブカルチャー、ヒップホップが生まれる。無数のグラフィティを描く少年たちはライターと呼ばれ、彼らが“グラフィティ”を町中に描くことは自身の存在を“ボム(=爆破)”することを意味していた。
インターネットなど存在しない当時、閉塞感を抱えた少年たちは、地下鉄のホームに集まっては自身のタグを競うように発明し、終電後の車庫に忍び込み、NY中を駆ける地下鉄の壁に自身の証を記した。“グラフィティ”を「落書き」として糾弾する大人たちの批判を受けながらも、言葉にならない衝動に突き動かされる少年たち。
フィルムが捉えた彼らの瑞々しい姿と新しいムーブメントが生まれようとする時代の空気は、製作から約40年が経った今、観る者に新鮮な驚きをもたらしてくれる。

1981年から2021年へ 
ヒップホップの起源が詰まったタイムカプセル

グラフィティ、ラップ、ブレイキン・・・『Style Wars』は1981~83年に製作された、当時生まれたばかりの“ヒップホップ”をフィルムに捉えた貴重なドキュメンタリー。
「ワイルド・スタイル」(1982)とともに、ヒップホップヘッズのバイブルとして語り継がれ、日本でもビデオやDVDがリリースされたものの長く廃盤となっていた。2015年にプロデューサーで写真家のヘンリー・シャルファントらがクラウドファンディングを行い、オリジナルネガから修復したHDリマスター版が完成。
製作からおよそ40年の時を経て、ついに日本でスクリーンデビューを果たす。
2021年の今、世界中のミュージシャンがラップを当たり前に楽曲に取り入れ、ブレイキンは2024年パリ五輪の追加競技となり、バンクシーのグラフィティにオークションで高値がつくようになった。そんな現在を生きる私たちに「Style Wars」というタイムカプセルが見せてくれるのは、ヒップホップが生まれた時代の生々しい空気だ。荒れ果てた町、ダンボールのフロアでブレイキングの技を競い合うB-BOYたち。街の頭上を行き交うサブウェイアートの数々と、それらのピースについて熱く語り合うグラフィティライターたち。
そんな彼らの姿にヒップホップの起源を再発見し、現在へとつながるひとつの歴史を感じられることだろう。

『Style Wars』(1983年/アメリカ/70分)
監督:トニー・シルバー
プロデューサー:トニー・シルバー、ヘンリーシャルファント
録音:リチャード・パターソン、ラリー・シャーフ
編集:サム・ポラード、メアリー・アルフィエリ
編集監修:ビクトール・カネフスキー
撮影監督:バーレイ・ウォルテス
共同プロデューサー:リンダ・ハビブ
配給・宣伝:シンカ