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【見逃した映画特集】牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件

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(C)1991 Kailidoscope

日時

上映終了

料金

一般¥1,800/ユース(22歳以下)¥1,100/シニア¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK京都会員(平日¥1,100/土日祝¥1,300)/ユース会員(22歳以下)いつでも¥900※各種サービスデー適用外

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映画史に燦然と輝く伝説の傑作!

光と闇で描く、愛と暴力の世界。
エドワード・ヤンに、ようやく時代が追いついた。

エドワード・ヤン監督が1991年に発表した、傑作『牯クーリンチェ嶺街少年殺人事件』。BBCが1995年に選出した「21世紀に残したい映画100本」に台湾映画として唯一選ばれ、2015年釜山映画祭で発表された「アジア映画ベスト100」において、『東京物語』『七人の侍』『悲情城市』などと並んでベスト10入りするなど、映画史上に残る傑作として評価されながらも、日本では初上映以来25年間DVD化もされず、観る機会がほとんどなかった。マーティン・スコセッシが激賞し、ウォン・カーウァイ、オリヴィエ・アサイヤスなど、世界中のアーティストに影響を与え、熱狂的な信奉者を生み出した伝説の傑作がエドワード・ヤン監督の生誕70年、没後10年となる2017年に4Kレストア・デジタルリマスター版で蘇った。本作が最初に日本で劇場公開された時は3時間8分版であったが、本作完成時の当初のバージョンである3時間56分版によって、その作品世界をより深く堪能することが出来る。マーティン・スコセッシが設立したフィルム・ファウンデーションのワールド・シネマ・プロジェクトと米クライテリオン社との共同で、オリジナルネガより4Kレストア・デジタルリマスター版が制作され、光と闇の世界をスクリーンで体感できる時がやってきた。

【STORY】

この世界は僕が照らしてみせる。
自分たちの手で未来は変えられると信じて

1960年代初頭の台北。建国高校昼間部の受験に失敗して夜間部に通う小四(シャオスー)は不良グループ〝小公園“に属する王茂(ワンマオ)や飛機(フェイジー)らといつもつるんでいた。小四はある日、怪我をした小明(シャオミン)という少女と保健室で知り合う。彼女は小公園のボス、ハニーの女で、ハニーは対立するグループ〝217”のボスと、小明を奪いあい、相手を殺して姿を消していた。ハニーの不在で統制力を失った小公園は、今では中山堂を管理する父親の権力を笠に着た滑頭(ホアトウ)が幅を利かせている。
小明への淡い恋心を抱く小四だったが、ハニーが突然戻ってきたことをきっかけにグループ同士の対立は激しさを増し、小四たちを巻き込んでいく。
1961年に台北で起きた、14歳の少年によるガールフレンド殺人事件に想を得た本作は、青春期特有のきらめき、残酷さを描くと同時に、一人の少年とその家族、友人達を描くことで、その背景の社会や時代をも透徹した視線で見事に描ききっている。

★1991年東京国際映画祭 審査員特別賞・批評家連盟賞
★1991年ナント三大陸映画祭 監督賞
★1991年台湾金馬奨 最優秀作品賞・脚本賞
★1991年アジア太平洋映画祭 グランプリ
★1992年シンガポール国際映画祭 監督賞
★1992年キネマ旬報ベスト・テン 第2位・外国映画監督賞
★2015年釜山国際映画祭 「アジア映画ベスト100」第7位

『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』(1991年/台湾/3時間56分/PG12/原題:牯嶺街少年殺人事件 A Brighter Summer Day)
監督:エドワード・ヤン
脚本:エドワード・ヤン、ヤン・ホンヤー
出演:チャン・チェン、リサ・ヤン、ワン・チーザン、クー・ユールン、タン・チーガンほか