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UNDERDOCS

12月4日(金)~12月10日(木)上映

日時

12月4日(金)~12月10日(木)上映

料金

一般¥1,900/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥900/リピート割(窓口限定)¥1,500

詳細 DETAIL

地下でうごめくロック・ドキュメンタリー映画の新作/旧作を連続特集上映!

上映スケジュール

12月4日(金)『ジョウブレイカー/ドント・ブレイク・ダウン』(77分)
12月5日(土)『デソレーション・センター』(93分)
12月6日(日)『D.O.A.』(93分)
12月7日(月)『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』(100分)
12月8日(火)『レディオ・バードマン/ディセント・イントゥ・メールストロム』(109分)
12月9日(水)『バッド・ブレインズ/バンド・イン・DC』(104分)
12月10日(木)『地獄に堕ちた野郎ども』(110分)


地下にうごめく数々の<アンダーグラウンドなロック・ドキュメンタリー映画>にスポットライトをあてる期間限定の特集上映、〈UNDERDOCS〉(アンダードックス)
上映作品は、辺り一面何も無い荒廃した砂漠の中でソニック・ユース、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン、ミニットメンという奇怪な組み合わせがただひたすら演奏するという現代のバーニングマンやコーチェラフェスの原型を捉えた『デソレーション・センター』、オーストラリア・パンクを世界に知らしめた豪州のストゥージズ、レディオ・バードマンを描く『レディオ・バードマン/ディセント・イントゥ・メールストロム』、90年代エモコアに多大な影響を与え近年再始動を果たしたジョウブレイカーの『ジョウブレイカー/ドント・ブレイク・ダウン』
さらにセックス・ピストルズ初のアメリカツアーを追ったパンク・ドキュメンタリー映画の最高傑作『D.O.A.』が19年ぶりにスクリーンに登場。
セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュとともにロンドンの3大パンクバンドのひとつに数えられつつも長年無視されてきたパンクロックのパイオニア、ダムドの映画『地獄に堕ちた野郎ども』、全世界の音楽シーンに多大なる影響を与えたザ・ストーン・ローゼズの、96年の解散から2011年、再び始まった活動を最も近くで記録した、バンド史上初にして決定版ともいえるドキュメンタリー映画『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』と、個性豊かな作品がラインナップ。
巨大な商業的成功をおさめるアーティストたちの音楽映画が賑わうなか、その真逆を行く、裏街道まっしぐらな地獄の特集上映となっている。


『デソレーション・センター』(2018年/アメリカ映画/93分/原題:DESOLATION CENTER)

© 2018 MU PRODUCTIONS.

唸るチェーンソー! 山を爆破! 俺たちは砂漠にいる!!!満月だ!
コーチェラ、ロラパルーザ、バーニングマン等の巨大フェスの原型がこれだ!

1983年~1985年にかけて、米国カリフォルニア州の砂漠地帯で行われたライヴイベント、<デソレーション・センター>。現代では巨大なイベントとして多くの人を集めるコーチェラ・フェスティバル、ロラパルーザ、バーニングマンなどの原型ともいえるイベントだ。それはアメリカン・パンク/ハードコアの嵐が吹き荒れた南カリフォルニアから発生した。
『デソレーション・センター』はその知られざる異様なイベントの誕生の背景を、貴重なフッテージとコーチェラ創設者のゲイリー・トヴァー、ロラパルーザ主催のペリー・ファレル(ジェーンズ・アディクション)、バーニングマン共同創設者のジョン・ローなどの関係者、そしてサーストン・ムーア(SONIC YOUTH) やチャック・ドゥコウスキ(BLACK FLAG)、マイク・ワット(MINUTEMEN)、スージー・ガードナー(L7)などの<デソレーション・センター>出演者や現場にいた人たちの証言と共に描いたドキュメンタリー映画。

80年代前半のロサンゼルスは実験精神と反抗精神にあふれた時代。ライヴシーンは小さく、全員が知り合い、奇抜で創造的なアーティストが毎夜ライヴを繰り広げていたが、BLACK FLAGやMINUTEMENといったハードコア系のライヴは警察の取り締まりが激しく、ダリル・ゲイツLAPD署長は執拗に機動隊を送り込むなどパンク/ハードコア系の排除に動いていた(よってダリル・ゲイツは多くの若者たちから「本当に腐った男」と言われていた)。そんな取り締まりの激しさにライヴ会場の確保が厳しくなる中、オーガナイザーであるスチュワート・スウィージーを中心に、誰にも干渉されずに好きなライヴを見る目的で実施されたのがデソレーション・センター。

【観客動員力でなく、実力をもとに出演者を決める】
【営利目的ではない】
【招待客なし】
【バンドメンバーとボランティア以外は有料】
【メディアの報道には一切頼らない】
【広告は出さない】
【お騒がせ者はお断り】
【法外な値段で酒を観衆に売らない】
【ダンス不要、ニューウェーブのディスコではない】

という原則のもと、何もない大砂漠のど真ん中で3回、船上で1回、計4回のイベントが実施された。
出演は、SAVAGE REPUBLIC、MINUTEMEN、SONIC YOUTH、REDD KROSS、EINSTURZENDE NEUBAUTEN、SWANS、MEAT PUPPETS、SURVIVAL RESEARCH LABORATORIESら、パンク、ロック、ノイズ、アート入り乱れる壮絶な面々。
本作はそんな異常ともいえるライヴイベントの模様を多くの当事者たちのインタビューと残された貴重なライヴ映像で振り返る。当時のテレビ番組で司会から「パンクはナチスなの?」と問われたBLACK FLAGのチャック・ドゥコウスキが「ナチスは警察のほうだ」と回答。1982年当時、パンク・ロックがブラックパンサーの再来のように危険視されていたことが伝えられる。
SONIC YOUTHやEINSTURZENDE NEUBAUTENのノイズまみれなライヴ、SURVIVAL RESEARCH LABORATORIESによるアートなのか環境破壊なのかわからない異常行動は地獄絵図といえるだろう。「危険と生の実感は表裏一体だ」という発言はその模様が完全にアナーキー状態であったことを示唆。いかに革命的な出来事であったかが感じられ、この映画を観ることは歴史的な事件を目撃することと同じである。
監督はイベントの発起人であるスチュワート・スウィージー、出演は60名以上の当時その現場にいた猛者たち。本作で人々はこの日本では全く紹介されたことのないイベントが行われていたことに驚愕し、小さくても奇妙・奇抜・奇天烈なこのライヴが如何に現代の音楽シーンに影響を与えているかを感じるだろう。

監督:スチュワート・スウィージー
出演:SONIC YOUTH、MINUTEMEN、MEAT PUPPETS、SWANS、REDD KROSS、EINSTURZENDE NEUBAUTEN、SRL、SAVAGE REPUBLIC


『ジョウブレイカー/ドント・ブレイク・ダウン』(2019年/アメリカ映画/77分/原題:DON’T BREAK DOWN:A FILM ABOUT JAWBREAKER )

© 2019 Rocket Fuel Films

「寝返ったつもりはなかったんだ」11年ぶりのメンバー再会に走る緊張。
90年代アメリカン・パンク最重要バンド、ジョウブレイカーの知られざる軌跡。

1986年~1996年の10年間活動、80年代前半に吹き荒れたアメリカン・ハードコア以降のパンク・ロックの中でもインディペンデント・シーンでひときわ絶大な人気を誇り、エモコア(エモーショナル・ハードコア)とも呼ばれた90年代アメリカの最重要パンク・ロックバンド、ジョウブレイカー。ブレイク(Vo.、G.)、アダム(Dr.)、クリス(B.)の3人からなる3ピースバンドだ。BLACK FLAGのグレッグ・ギンが運営するレーベルSSTの大ファンで意気投合したブレイクとアダムは高校時代にジョー・ストラマー(THE CLASH)とD・ブーン(minutemen)に直接勧められRED HARVESTというバンドを結成、のちにニューヨークの大学に通うことになったとき、「好きなバンドはGOVERNMENT ISSUE、NAKED RAYGUN、WIRE、HUSKER DU、RITES OF SPRING、DESCENDENTS、SONIC YOUTH、NECROSなど」「バンド・メンバー求む」と記されたクリスのメンバー募集広告に書かれたバンド名に衝撃を受けた二人が連絡、ジョウブレイカーは結成された。ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコと拠点を移しながらインディーズ・シーンで活動、グリーン・デイとニルヴァーナのあいだに存在するギャップを埋められる唯一のバンドと思われた存在だったが、ある出来事で「パンクの精神に反している」と罵られ、チケットを買ってまでステージに背中を向けて抗議するファンが多数出現するなど、凄まじいバッシングを受け、96年に突如解散した。
『ジョウブレイカー/ドント・ブレイク・ダウン』はそんなジョウブレイカーの知られざる活動の軌跡、解散の顛末をそのままストレートに映し出した作品だ。インディーズでの活動、メジャーレーベルの勧誘、楽曲創作への姿勢、支えてくれるオーディエンスとの関係。バンドが規模の大小はあれど少しでも商業的な成功を求めた場合に生じる歪みは、何のために活動するのか、バンドとは、創作とは、表現とは、という根源的な問いに対する思考を巡らさずにはいられない。監督はminutemenのドキュメンタリー映画『ミニットメン:ウィ・ジャム・エコノ』(2005)のキース・スキエロンとティム・アーウィンのコンビ。本作は2007年に約11年ぶりに再会を果たしたメンバーの姿も映しだされ、その時点でこの映画の企画が立ち上がっていたことを伺わせる。だが映画祭で初上映されたのは2017年、またすべての権利処理がなされて商業的ディストリビューションが可能となったのが2019年である。なお、監督のキース・スキエロンは2016年に膠芽腫脳腫瘍でこの世を去っている。

出演はメンバーのほか、アンナ・ワロンカー(THAT DOG)、ビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ)、ベン・ウィーゼル(スクリーチング・ウィーゼル)、ベン・サイズモア(イコノクライスト)、またプロデューサーであるロブ・カヴァロ、スティーヴ・アルビニなど。ピクシーズの「SURFER ROSA」やニルヴァーナの「IN UTERO」など数々の名盤を手掛けたスティーヴ・アルビニは当初ジョウブレイカーをJAWBOXと勘違いしていたと証言している。

監督:ティム・アーウィン、キース・スキエロン
出演:JAWBREAKER、ビリー・ジョー・アームストロング、スティーヴ・アルビニ、ジェシカ・ホッパー、クリス・シフレット


『レディオ・バードマン/ディセント・イントゥ・メールストロム』(2018年/オーストラリア映画/109分/原題:DESCENT INTO THE MAELSTROM)

© LIVING EYES PTY LTD 2018

“迎合せず進路変更”、これがオーストラリア流。
世界一荒々しく騒々しい南半球のバンドの軌跡が遂に日本上陸。

1974年結成、オーストラリアのパンク・ロックバンド、レディオ・バードマンの歴史を追ったドキュメンタリー映画。レディオ・バードマンはセインツと並びオーストラリア・パンクを世界に知らしめたバンドで、ストゥージズの荒々しさとラモーンズのシンプルさをミックスしてオーストラリア特有の哀愁のメロが印象的な、現在も熱狂的フォロワーがいる重鎮。ギターであり中心人物のデニス・テックはストゥージズ同様米国ミシガン州アナーバー出身、ストゥージズやMC5から強い影響を受け、2000年代以降はストゥージズの再結成に参加している。

レディオ・バードマンの活動の軌跡を描く本作。なかなか日本ほか欧米にも情報が伝わりにくいオーストラリアのロックの地平を切り開いたバードマンのすべてを曝け出す、貴重な作品だ。レディオ・バードマンはMC5やストゥージズが活動していた米国ミシガン州出身のデニス・テックを中心に結成。バンド名はストゥージズの楽曲「1970」の歌詞がもとになっている。「ロックスターなんでゴメンだ」「音楽業界との闘いを続ける」など、徹底的にDIYを貫き、他人にコントロールされずに、商業的な意識を持たず、ひたすら楽曲とライヴに集中してきたバンド。70年代にアジトとして使っていたライヴハウス、FUNHOUSEには「おしゃれ人間お断り」と書かれるなどロック、音楽の本質に向き合ってきた。映画では彼らメンバーの出会いからニック・ケイヴやセインツなどのオーストラリアを代表するアーティストとの確執、サイアー・レコードのシーモア・スタインとの契約、欧米でのツアー、そして90年代後半の復活から現在まで、その知られざる活動を振り返る。

出演は各メンバーと近しい人間のみ。本人たちの言葉と貴重な写真やライヴ映像ですべてを描き切る。ドキュメンタリー映画としての作りはジム・ジャームッシュがストゥージズを描いた『ギミー・デンジャー』に近いかもしれない。だが特筆すべきはレディオ・バードマンはその時々で異なるが、5人組、6人組のバンド、メンバーチェンジ、メンバーの復帰などを繰り返してきた。劇中ではそれぞれのメンバーの証言、想いが個々で語られ、それが中心人物に偏ることなく公平かつ均等に配置され、メンバー間の不仲なども何も隠すことなく描かれることだ。特にすごいのは、一部のメンバーは「彼とは話してない。電話もメールもしてない。今後も話すことはないだろう」と発言、それがそのまま作品に反映されている。そんな赤裸々な証言の数々が飛び出す本作を観れば、音楽という芸術は友情より優先されるのか、ということを考えずにはいられないだろう。バンド結成の経緯はバンドそれぞれで異なるが、何かで結びついたバンドメンバーとの絆、音楽に向き合う姿勢など、バンドのみならず共同体として何らかの活動をしている者にとって多くの心に響く言葉が散りばめられている。<ロックンロール・ソルジャーを募集><新しい人種を創造する>など、ふつうのロック・ビジネスに取り込まれない姿勢、そして<拒絶された><世間に無法者扱い>された事実は70年代当時のオーストラリアでいかにバードマンが異端な存在であったかが感じとれる。商業的成功を追い求めて活動するバンドとはまったくもって異なり、本当に純粋にライヴといい楽曲を書くことに専念していたバードマンの壮絶な軌跡はぜひ本編で確認してほしい。
世界初のパンク・ロック、RAMONESがニューヨークで誕生したのが1974年、ロンドン・パンクの爆発は1977年。これらのバンドたち全員が多大な影響を受けていたストゥージズが1969年。この欧米の動きと同時進行で南半球にこんな凄まじいバンドがいた、という事実だけでも驚愕する。なお、余談ではあるがデニス・テックは医師であり、元アメリカ海軍・海兵隊の飛行外科医。テックの海兵隊でのコールサインは<ICEMAN>。80年代ハワイに駐留中、映画『トップガン』を準備中のプロデューサー他スタッフがテックの隊と数週間を過ごしている。

監督・製作・編集:ジョナサン・セクエラ
出演:RADIO BIRDMAN


『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』(2012年|イギリス映画|100分|原題:THE STONE ROSES:MADE OF STONE)

© Channel Four Television/BMSW Ltd. and Warp 1989 Ltd. 2013.

マッドチェスター・ムーヴメントの中心的存在として全世界の音楽シーンに多大なる影響を与えたザ・ストーン・ローゼズの、96年の解散から15年後の2011年10月18日、再び始まった活動を最も近くで記録した、バンド史上初にして決定版ともいえるドキュメンタリー映画。サッカーと音楽しか成り上がる手段がなかったマンチェスターのワーキング・クラス出身の4人による感動的な再会劇から初めて明かされるその裏側、そして彼らを人生の一部として愛するファンの素顔を、再結成にまつわるライヴやバックステージ映像と、これまで未公開であった秘蔵映像を軸に、鮮烈に描き出す。

監督:シェイン・メドウズ
出演:THE STONE ROSES(イアン・ブラウン、ジョン・スクワイア、レニ、マニ)、リアム・ギャラガ―、エリック・カントナ


『D.O.A.』(1980年/アメリカ映画/93分/原題:D.O.A.: A Rite of Passage)

© 1981 D.O.A. Productions © 2017 MVD Entertainment Group

19年ぶりの上映!
70年代末、イギリスを中心に世界的に吹き荒れたパンク・ムーブメントのコアであり、世界で最も過激だったバンド、セックス・ピストルズ初のアメリカツアーを中心に、デッド・ボーイズ、シャム69、ジェネレーションXなど、当時絶頂期を迎えていた様々なバンドを追ったパンク・ドキュメンタリー映画の最高傑作。アメリカでの異様ともいえる熱狂の中での、観客との暴力沙汰、ベースで殴りかかるシド、極限まで張り詰めた緊張感と毒々しい空気。そしてなんといっても、ドラッグ漬けでまともに話さえできないシドとナンシー・スパンゲンの貴重なヘロヘロのインタビューを収録。

監督・製作・脚本:レック・コワルスキー
出演:SEX PISTOLS、GENERATION X、THE CLASH、THE DEAD BOYS


『バッド・ブレインズ/バンド・イン・DC』(2012年/アメリカ映画/104分/原題:BAD BRAINS / A BAND IN DC)

© 2012 PLAIN JANE PRODUCTIONS

2012年SXSW映画祭/2012年シルバードック映画祭/2012年シアトル国際映画祭/2012年ウッドストック映画祭 正式出品作品。アメリカン・ハードコア/パンクの最重要・最速のバンド、BAD BRAINSを追った2012年製作のドキュメンタリー映画。1976年ワシントンDCにて結成。そのあまりに激しいライヴによりワシントンDCのライヴハウスシーンから締め出しを食らったという凄まじい伝説や、パンクとレゲエを縦横無尽に行き来するという唯一無二のスタイルを確立してその後の多くのバンドに絶大な影響を与え続けている、アメリカのロック史にその名を刻む重鎮バンド。本作はそんなBAD BRAINSの2007年のツアーの模様を軸に、バンドの歴史も追っていく、同バンド史上初のドキュメンタリー映画。

監督:マンディ・スタイン、ベンジャミン・ローガン
出演:BAD BRAINS(H.R.、ドクター・ノウ、ダリル・ジェニファー、アール・ハドソン)、ヘンリー・ロリンズ(BLACK FLAG)、イアン・マッケイ(MINOR THREAT)、BEASTIE BOYS(マイク・ダイヤモンド、アダム・ヤウク、アダム・ホロヴィッツ)、デイヴ・グロール(FOO FIGHTERS)、アンソニー・キーディス(RED HOT CHILI PEPPERS)


『地獄に堕ちた野郎ども』(2015年/アメリカ映画/110分/原題:THE DAMNED:DON’T YOU WISH THAT WE WERE DEAD)

© 2015 Damned Documentary LLC.

モーターヘッドのレミー・キルミスターの生態をとらえることに世界で初めて成功した映画『極悪レミー』(2010年)のウェス・オーショスキー監督作。1976年結成、セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュと共にロンドンの3大パンクバンドのひとつに数えられるザ・ダムド。現代にいたるまで大きな影響を及ぼしているにもかかわらず、商業的な成功とは無縁のバンドだ。それはダムドの複雑な歴史、数えきれないメンバーの出入り、そして何よりも40年を経た今なお現役であり“伝説”と化していないことが大きな要因であろう。本作は満を持してのダムドを題材とした史上初の映画作品である。ダムドの歴代メンバーのほか、多くのミュージシャンたちが出演、バンドを追って地球上をまわり3年以上に渡って撮影され、バンドの、全体を把握することが不可能ともいえる難解な歴史と、メンバー間のもめごと、ダークサイドな部分までをストレートに伝えてしまっている。この、誰も成し得なかった(作れると思わなかった?)、ダムドというバンドの物語を映画化するという不可能への挑戦、そして映画作品として完成させたオーショスキー監督の努力は称賛されるべきであり、されるはずだ。

監督・製作・脚本・撮影・編集:ウェス・オーショスキー
出演:THE DAMNED